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中国の経済成長

2012年01月21日 21時46分36秒 | 政治・経済・社会・法律・文化
近年中国が存在感を増している。
世界第二位の経済大国になった。

軍事力も増強し、空母も建設し東シナ海から太平洋へ進出しようと動いている。
独自の宇宙開発も進めている。
アジア(パキスタン等)アフリカ諸国への、経済協力も強力に推進している。

これら中国の軍事力拡大や宇宙開発や他国への経済支援は、経済力の裏づけなしには出来ない話だ。
その意味で、私は次のようなアサヒコムの記事に注目した。
「北京・上海の1人当たりGDP、東欧諸国並みに」「「北京や上海の1人当たりGDP(域内総生産)が2011年に1万2千ドルを超え、ハンガリーなど東欧諸国並みとなった。北京市統計局は「アッパーミドル(中の上)の豊かな国の水準に達した」としている。ただし、全国平均と比べた格差は2倍以上だ。」(アサヒコムより)http://www.asahi.com/international/update/0121/TKY201201210323.html

これらの都市のGDPは2001年時点で4千ドルに達していなかったので、10年で3.3倍になったという。
因みに、日本のGDPは、4万2831ドルという。

ところでこのところ、ヨーロッパの信用不安の影響を受けて中国の輸出が激減している・
経済成長も2011年の予測は9.2%と、203年から2010年までの(リーマンショックの2008年除く)10%越えから落ち込んでいて、更に、2012年は8.4%と予測され経済成長が鈍化している。

日本経済の将来は、中国経済に依存するところも大きいし、多くの企業が進出している。
海外での企業活動の成功が、製品のコア部品等の輸出を通じて日本の雇用と輸出の拡大に貢献しているという。このように、中国の経済の落ち込みは日本にも大きな影響を与える。

以前は、安い賃金による労働力を利用する観点から、多くの日本メーカーが工場を中国に移し、日本の産業の空洞化を招いたが、いまや年とともに安い労賃の魅力は減り、製造工場としての魅力は減り、製造部門は東南アジアへ拡散しつつある。

それでも中国の製造業の競争力は強く、更に製品の質や機能も向上させ、海外の企業買収もして競争力を強化しているので、成長は続くのであろう。
当然経済成長が続けば、賃金も上昇し庶民の購買力は上がり内需も期待される。

中国経済の魅力は、なんといっても人口の多さゆえの巨大なマーケットの存在で、内需が上がれば大きな消費も期待されるであろう。
GDPが低い分だけ、日本の高度成長期のように庶民の購買意欲の更なる高まりも期待される。

ヨーロッパの信用不安や、住宅需要の低迷で既に倒産会社が出ているといった不動産バブル崩壊の悪影響と、冒頭の記事に見られる低い所得や格差から起因する日本の高度成長期のような、旺盛な上昇志向による庶民の消費意欲拡大が、中国の内需拡大にどのように関係するのだろうか。

日本の高度成長期は、ニーズに応じた商品提供や技術導入やイノべーションとマーケッティングの発達があり、需要を押し上げた。
中国が、どのようなイノベーションを展開するのか注目したい。


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