鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2008年 夏の北海道西海岸・取材旅行 「風連別 その2」

2008-09-20 06:21:22 | Weblog
 正午に留萌(るもい)に到着した兆民は、昼食を摂ると、馬を替えて再び出発。増毛より留萌までは四里。留萌より次の宿泊地である鬼鹿(おにしか)まではおよそ六里の道のりでした。この留萌から鬼鹿までの道は「開明国普通一般の道路」でした。この留萌より海岸に沿って鬼鹿へ向かう道筋に、一つのトンネルがあり、その真っ暗闇のトンネルを兆民と宮崎伝は、道産子に乗って潜り抜けました。鬼鹿に到着したのはその日9月3日の午後5時頃。留萌を午後1時頃に出発したとして、およそ4時間の道中。留萌~鬼鹿間はおよそ六里。道産子の進む速度は、時速およそ6km。人が歩くスピードよりもやや速い程度でした。 . . . 本文を読む