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惜しむらくは文章力不足『連続殺人鬼カエル男』by中山七里

2016年07月03日 | 小説レビュー
~口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。「BOOK」データベースより


『さよならドビュッシー』以来、2作目の中山七里作品です。

このタイトルは、かなりのインパクトがあり、「大どんでん返しがスゴいミステリー!」との評判で、ずっと読みたかったんです。

しかし作者が、「さよなら・・」の中山七里氏ということで、購入を最後まで迷っていました。

こないだ、めざましテレビで、映画が近日公開されるということを知って、「映画化されるぐらいやから、オモシロイはず!」と、購入を決断しました(大袈裟やねぇ(^_^;))

さてさて、読み始めてみて、「やっぱり・・・(-_-;)」という感じでしたが、せっかくなので頑張って読みました。

猟奇的な殺人事件が起こり、死体の側にメッセージが残されているという、映画「セブン」のような感じで物語は進行します。

また、その描写がエグくて、ゴハン食べながらは読めません。

この作品でも、クラシックの名曲が流れるシーンが多用されており、やはり「別れの曲」のシーンでは、再びyoutubeで聴きながら読みました。

中盤の「警察署での攻防」のシーンも無駄に長く、格闘シーンもかなり痛々しいので、読んでいて疲れが出てきたところで、いよいよタネ明かしがきます。

ここからは中々驚かせてくれますよ!最後の最後まで、しっかりと引っ張ってくれて、オチも中々オモシロい落とし方でした。

しかしながら、全体を通して、文章の連ねかたが今一つで、「やっぱり・・・(-_-;)」という印象は読後も変わりません。

逆に解説は、とても読みごたえがあり、「そんなに評価高いの!?」と、思い直させてくれます(^_^;)

★★★3つです。

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