エジプト発掘調査のハイライト、王家の墓に埋葬されていた石棺の中にあったのは、死後数ヵ月のミイラ状死体だった!そして、考古学者の峰は何者かの襲撃を受ける。
危うく難を逃れたが講演先のパリへ向かう飛行機が砂漠に墜落し、徒歩でオアシスを目指すことになった。
同行者は美貌のベリーダンサー・シャリファ、粗暴で残酷なアフマド。何かを思い詰めている技術者の永井、飛行機オタクのエリック、不気味な呪術師。
誰もが謎を抱え、次々と危険なカードを切ってくる―やがて一行は分裂し、巻き込まれた戦闘の中で峰は、永井の過去と真実の使命を知る。
果たして「サハラの薔薇」とは何なのか。それが未来にもたらすものは!?「BOOK」データベースより
「この10年で最高の徹夜本!」との見出しに興味を惹かれて読みました。
下村敦史氏の作品は、『告白の余白』以来ですが、正直あんまり良い印象はありませんでした。
しかし、今作は中々の出来で、導入部から一気に持っていかれます!
いきなりの墜落事故、そして恐ろしい砂漠、太陽、まさに灼熱の地獄というサハラ砂漠における自然との闘い。
そして、極限まで追い詰められた人間同士の闘い。
また、自分自身の心の中での様々な葛藤との闘い・・・。
「まぁ、よくぞここまで書いたねぇ」と感心させられます。
最後のクライマックスから、真相が明らかになる場面では、まさに世界が直面している人類が避けては通れない闘いへと物語が繋がっていきます。
途中の展開の甘さや、エピローグの無意味感など、減点材料も溢れていますが、なかなかの良作だと思います。
ハリウッドで映画化されても良い作品ですね!
★★★☆3.5です。
危うく難を逃れたが講演先のパリへ向かう飛行機が砂漠に墜落し、徒歩でオアシスを目指すことになった。
同行者は美貌のベリーダンサー・シャリファ、粗暴で残酷なアフマド。何かを思い詰めている技術者の永井、飛行機オタクのエリック、不気味な呪術師。
誰もが謎を抱え、次々と危険なカードを切ってくる―やがて一行は分裂し、巻き込まれた戦闘の中で峰は、永井の過去と真実の使命を知る。
果たして「サハラの薔薇」とは何なのか。それが未来にもたらすものは!?「BOOK」データベースより
「この10年で最高の徹夜本!」との見出しに興味を惹かれて読みました。
下村敦史氏の作品は、『告白の余白』以来ですが、正直あんまり良い印象はありませんでした。
しかし、今作は中々の出来で、導入部から一気に持っていかれます!
いきなりの墜落事故、そして恐ろしい砂漠、太陽、まさに灼熱の地獄というサハラ砂漠における自然との闘い。
そして、極限まで追い詰められた人間同士の闘い。
また、自分自身の心の中での様々な葛藤との闘い・・・。
「まぁ、よくぞここまで書いたねぇ」と感心させられます。
最後のクライマックスから、真相が明らかになる場面では、まさに世界が直面している人類が避けては通れない闘いへと物語が繋がっていきます。
途中の展開の甘さや、エピローグの無意味感など、減点材料も溢れていますが、なかなかの良作だと思います。
ハリウッドで映画化されても良い作品ですね!
★★★☆3.5です。