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正統派叙述ミステリー「仮面山荘殺人事件」by東野圭吾

2016年12月14日 | 小説レビュー
~8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに1人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。(「BOOK」データベースより)


東野圭吾氏の作品なので期待しながら読みました。

山荘で起こる殺人事件、監禁、自殺・・・等々、本来なら「次は誰が!?」、「犯人は!?」とドキドキ、ハラハラのはずが、全体的にフワフワしていて、あまり緊迫感がありません。

最後に「あっ!」と驚く大どんでん返しが待っていますが、それもある程度予想できるようなところもあり、ミステリーとしては「こんなもんでしょう」という感じです。

1990年に発刊された作品なので、あとがきにもあるように、このようなトリックを真似た作品も多々出ていることでしょう。

その当時はとても新鮮で魅力的な叙述トリックも、ある程度慣れてしまった我々世代にはつらいとことがありますね。

★★★3つです。
コメント
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