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必読っ!絶賛!「64(ロクヨン)」by横山秀夫

2016年05月27日 | 小説レビュー
~警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事です。
神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。
D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。「BOOK」データベースより


読み始めから、中盤→クライマックス→エンディングと進む中で、「読みたい!もっと読みたいぃっ!」と、思わせてくれる久々の快作です!読後感の清々しさも素晴らしいっ!

横山秀夫さんの作品としては四作目ですが、本職?とも言える「警察小説」を初めて読みました。

率直な感想としては、「メインディッシュから食べてしもた・・・(×_×;)」という感じです。

もっと他の、横山さんの警察小説を読んでから、最後にたどり着きたかった作品ですね(^_^;)

小説が大ヒットし、テレビドラマ化され、そして映画が絶賛公開中です。「そらそうやわなぁ」という、ホンモノの作品です。

クライマックスに差し掛かるあたりの、「階段を昇り降り・・・」のシーンで、「これ見たことある(@ ̄□ ̄@;)!!!」と、思い出しました。

夜中?のテレビで、ピエール瀧が汗だくになりながら熱演していたんですが、あれがテレビドラマのワンシーンやったんですね。すごく印象に残っていました。

映画も観たいですが、まずはテレビドラマをレンタルで観てみたいです!

さて、内容ですが、「横山さんって、警察出身やったっけ・・・?いやいや新聞記者やんなぁ?」って思ったほど、警察の内情の描写がリアル過ぎます(^_^;)

いろいろな登場人物が出てきますが、どの立場の人たちも、それぞれの立場で一生懸命、矜持を持って、筋を通しながら、仕事に取り組まれていますし、感情の描写が巧み過ぎて、全員に感情移入してしまいました。

「俺も一生懸命仕事しなアカンな!」と、気持ちを新たにした今日この頃です。

★★★★☆4.5です!
コメント
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