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スゴイ佐賀北!

2007年08月22日 | スポーツ
佐賀北が5-4で広陵を下し初優勝!8回に逆転満塁ホームラン!

昨年の「ハンカチ王子VSマーくん」の決勝引き分け再試合にもメチャクチャ燃えましたが、今年の決勝戦も終盤にスゴイ展開が待ってました。まさに甲子園の魔物?女神?とんでもないことが起こりますよね。だから甲子園って、いつまでも見る人を魅了し続けるんでしょうね!

佐賀北はね、県立高なんですよ。どこにでもある普通の県立高等学校です。久保君と馬場君という、二人の投手の継投というパターンで、地方予選から甲子園の決勝まで勝ち上がってきました。

二人とも150Km出るとか、スライダーがメチャメチャ切れるとか、そんなに特筆すべきところのない、言い方は悪いですが並のピッチャーです。打力も集中打が出るときはありますが、選手一人ひとりの体格もレギュラー9人のうち5人が160cm台ですよ。

確かに、見事な堅守ですし、足の速い子、小技の巧い子が多いですが、誰が佐賀北の優勝を予想したでしょうか?勝ち上がりを見ていきますと、

8月 8日 佐賀北2-0福井商
8月14日 佐賀北4-4宇治山田商(引き分け再試合)
8月16日 佐賀北9-1宇治山田商
8月17日 佐賀北5-2前橋商
8月19日 佐賀北4-3帝京(延長13回サヨナラ勝ち)
8月21日 佐賀北3-0長崎日大
8月22日 佐賀北5-4広陵

どのチームよりも一番早く、甲子園での開幕試合を戦ってから、引き分け再試合を含む7試合(もちろん最多試合数)を戦い、そして最後の最後の試合で、真紅の大優勝旗を持ち帰るという、まさに運命的なチームでした。


決勝戦の試合展開を振り返りますと・・・

佐賀北としては、1回、2回の1点ずつの失点から7回まで、再三のピンチを久保君の健闘・健投、内外野の好守備で凌いでおりましたが、とうとう7回表に野村君の2点タイムリーで0-4となり、「もはやこれまでか・・?」という雰囲気でした。

七回裏まで佐賀北打線も、広陵の野村君の低めのスライダーにことごとく空振り三振を喫していたいましたし、ヒットも1本だけでしたから、とても逆転できるシナリオなんて考えられませんでした。

しかしっ!8回裏にピッチャーの久保君のヒット、代打新川君のヒットと、2連打のあと、四球で満塁になるあたりから、甲子園全体の地鳴りのような歓声が佐賀北を後押ししました。

一死満塁となって、二番井出君の打席での、1ストライク3ボールからの5球目は、「ストライクやろ!?」と僕も思いましたし、野村君も小池百合子防衛相ばりの



「はぁっ?」みたいな顔をしてました(^_^;)

球審の方の目に狂いはないと思いますが、あのボールを「ボール!」と判定させてしまう何か、特別な力が働いたのでしょうね。

そして、押し出しで佐賀北1-4広陵となり、なおも一死満塁で、3番副島君ですわ。この副島君は、帝京戦でも効果的なホームランを放っている好打者ですが、この日は、これまで四球・空振り三振・空振り三振と、全く自分のバッティングができていませんでした。

しかし、この第4打席は、球場の雰囲気が副島君を大いに後押しします!初球ファール、二球目ボールの後の三球目!外角高めのスライダーをジャストミート!打った瞬間ホームランとわかる打球は、佐賀北の応援サイドであるレフトスタンド中段に飛び込む、逆転満塁ホームランですわ!

多分、この瞬間、甲子園の付近にある震度計は震度3ぐらいを計測したのではないでしょうか?ものすごい歓声でしたね。

これで佐賀北5-4広陵となり、ずっと試合を優勢に進めてきた広陵が一転して追う展開となり、九回表の広陵の最後の攻撃ですが、先頭の6番林君が三遊間を破るヒットで出塁し、ノーアウト1塁、続く7番岡田君が送りバントを一塁側に転がすと、ファーストの辻君がそのままバッターにタッチに行くすきに、林君が三塁を陥れようと猛然とダッシュ!

だいたいこういう場面では、過去の例からいくと、慌てた1塁手が悪送球をしてしまい、三塁側ファールグランドにボールが転がる間にホームイン!同点!となるのが甲子園の魔物ですがね。

佐賀北の内野手たちは、こういう場面でも慌てることなく、一塁手辻君が、三塁の副島君に送球すると、タイミングは間一髪タッチアウト!前の攻撃で四球を選んだ辻君、ホームランを打った副島君、守備でもナイスプレーでした。

これで2アウトランナーなしとなり、最後に打席には好投を続けてきた野村君が入ります。こういう場面で必ずピッチャーに回ってくるんですね!昨年の決勝戦を思い出しますわ。

最後は、久保君の外角スライダーを空振り三振となりゲームセット。

まさに球場全体が佐賀北を応援したかのような雰囲気でした。広陵には少し可哀想な感じがしましたね。

でも野村君のスライダーは、これからもっともっと磨きがかかるでしょうし、進学するにしても、プロに進むにしても頑張って欲しいです。ホークスの和田投手のような雰囲気がありますね。

あまり注目選手が少なく、盛り上がりに欠けたような第89回高校野球選手権大会でしたが、最後の最後に大きな盛り上がりを見せてくれました。

また、来春のセンバツ、そして夏の選手権大会と、楽しませてくれることでしょう!高校球児の皆さん、感動をありがとう!!
コメント
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