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昭和史の重要性

2005年06月06日 | 雑感・日記的な
日中、日韓の間で、総理の靖国参拝の是非をはじめ、歴史認識について非常に大きな壁に当たっていますね。 僕らも自国の歴史については縄文時代からずっと学んできましたが、「大化の改新645年」とか「1192つくろう鎌倉幕府」とか、年号を語呂合わせで覚えました。 

 しかし、江戸幕府くらいまでは、歴史上の登場人物とか出来事とかを良く覚えているんですが、それ以降、ペリー来航から、明治・大正・昭和と移っていく中の、世界の中で歩みだした日本の姿について、学んだんでしょうが、あまり記憶に残ってません。

 この近代史を学び、今日に活かす事が本当に必要なのではないでしょうか??

 こういう歴史教育を国策として用いているのが中国・韓国なんですよ。 如何に日本がヒドイ国だったか、戦争時における軍の残虐性を誇大に強調し、小さな子どもまでもが「日本人ってヒドイ」、「日本に負けてなるものか!」と、思ってしまうような教科本なんですね。

 僕は決して自虐的に歴史を見ている訳でも、左翼的思想でもありませんし、親中・親韓派でもありません。 実は、そういう国際問題、歴史観について明確な座標軸もないフラフラ人間です。(^_^;)

 
 なので、一つの本を読んだりすると一発で感化されちゃったりします(^_^;)ゞ

 昨年春に発刊された「昭和史(1926~1945 半藤一利著」は、第二次世界大戦に向かっていく日本の姿を大変わかりやすく読ませてくれます。 昨年1度読んで、最近2回目を読み終えました。

 この方の自説で「40年を単位として、近代日本の盛衰が繰り返されてきた」というのがあります。 これには「ほほ~~う!」と感嘆してしまいました。

 朝廷が攘夷から開国に転じた1865年が世界の中の日本のはじまりとし、1905年の日露戦争勝利まで、一気に国力を上げていき、列強国に名を連ねることができた「盛」の40年。 1905年から満州を自国のものとして、調子に乗った日本は、拡大路線にひた走り、1945年の第二次世界大戦敗戦までの40年を戦争と滅びの40年。とされているんですね。

 そして次の40年が、これまた「ビックリ」で・・・1945年の敗戦から立ち上がり、今の70歳、80歳くらいの人達が一生懸命、真面目に頑張って、1985年に国民一人当たりのGDPがアメリカに並び、まさに世界の頂点に立とうとしました。(阪神も18年ぶりに優勝して、関西は特にバブルでしたね(^_^;))

 しかし、この年のプラザ合意によって、急激な円高がはじまり、バブル景気が最高潮に達し、5年後のバブル崩壊に向かって、実は坂を転がり始めるんですね・・・

 そうした半藤氏の定義にあてはめて考えてみると、2005年というのは、滅びの40年の内の半分まできたところなんですよ!! 今でも充分「景気が悪い」、「大変だ大変だ」と言っているのに、これからまだあと半分転げ落ちて、2025年には、日本は滅亡の危機にあるということですよ。

 こうして考えてみると、日本人はその時の時流というか、世論というか、それを形成するメスメディアというか・・・そういう大きな流れにのって、どんどん加速度を増し、一気に走ってしまう国民なんですよね。

 「歴史は繰り返す」という言葉の通りになるのか? そうならないように、「歴史を教訓とし」という言葉にならって、僕らは一人一人が自分の行動に責任を持ち、誇りを持って「日本人です」と言えるような国家にしなくてならないですね。

 子どもや孫に素晴らしい日本を遺せるように、少しでも努力したいと思います。
コメント
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