ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

ライフという言葉には、人生という意味と生活という意味がある。

2011年03月05日 | Weblog

「遅咲き偉人伝」久恒啓一著より。

これは遠藤周作について述べられた部分で目にしたフレーズだった。当たり前だと言えば、それまでだがふだん意外にそれを意識することもなかった。

しかし、遠藤周作はこの二つのライフを意識して使い分けていた。それは、小説でも分かるように信仰を巡る深刻な悩みを描く小説を書き続ける作家とぐうたらで愉快なエピソードで笑わせる狐狸庵山人というキャラクターを持っていたからだ。

学生時代にはよく遠藤周作のユーモア小説を読んだものだった。一方で実にまじめに社会の問題を取り扱ったエッセイなども書いている。

つい先日は最晩年の「最後の花時計」というエッセイを買って読んだが、生と死についてなど実に深刻な問題や社会でおきた事件などについて実に真面目な意見が述べられていた。

もう20年以上前に、地元の文化会館で講演会があったときに聴きに行ったことがある。話の内容はほどんど忘れてしまった。しかし、とても感じがよくサービス精神を感じたものだった。



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