ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

いかにして子供のように感じとることができるのか・・・

2010年10月14日 | Weblog
「科学と抒情」赤瀬川原平著より。

これは表現一般のことを述べていた。ある時赤瀬川さんは依頼で、「総合教育技術」といういかにもカタイ雑誌にエッセイを書いたのだ。テーマは私の受けた美術教育だった。

6人の人が書いていたが、安西水丸さんと長新太さんのエッセイがすごく良かったと感動している。それは子供のころの記憶をたどって、そのままが書かれていて、文章に鮮度があったからだという。

何より子供のころの実感がそのまま書くことができているところが素晴らしいと褒めていた。ところが、ほかの人のものは、子供のころに戻りきれていなかったという。

つまり今の大人の視点から、教育とは本当はこうあるべきだ、という意見で固められていたのが面白くない原因だった。どうしても、今の大人の立場から書かれている文章は鮮度が鈍るようだ。

だからこそ、フレーズにあげた「いかにして子供のように感じとることができるか」が大事なことだったのだ。大人になればいろいろと知識は増えるものの、同時に失われる感性もあるものだな。

コメントを投稿