ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

歴史に名を残す創造者たちは、ごく短い期間に傑作を次々ものにしてしまう。

2008年10月27日 | Weblog
「座右のニーチェ」齋藤孝著より。

実例がいくつか述べられていた。夏目漱石が作家活動を行っていたのは、1905、6年に『吾輩は猫である』を発表してから50歳で亡くなるまでの10年間ほどだった。樋口一葉の作家生活は「奇跡の14か月」と呼ばれるほどごく短い歳月だった。

そういえば、昔の人は平均寿命が短い中でその後の歴史に残るような名作を数多く創作していた。いくら現代の作家が多作でも、ほとんどその死後は時代に埋もれてしまうのではないだろうか。

莫大なセールスを記録しているロックバンド、ビートルズもデビューから解散までの期間はわずか7,8年で、ピークはさらに短かった。日本のGSブームも短かったな。また、GSといっても、それがグループサウンズだと実感できるのも、50代以上の世代に限られるかもしれない。

創作期間は短いものの、その間に作り上げたものは質も高く量もかなりのものだった。量が多いからこそ、質の高いものも生まれたともいえるだろう。

ここに次のような箇所があった。「たとえばまだ駆け出しの頃、あるいは不遇のさなかに、ある仕事をのオファーを受けたとする。そのときどんな意識で仕事をしたかは大きい。・・・」

これは齋藤氏自身の体験が言わせているのだろうと思った次第。現在のような活躍の元は不遇の時代にも耐え、充実した研究の日々をすごしたからだと言えそうだが。

コメントを投稿