「アイデア革命」齋藤孝著より。
思わずこのダジャレに座布団一枚!と言ってしまいそうだが、本田宗一郎の名言だったらしい。「練る」とはさまざまな状況を想定して考えるということだった。単純に思いついたことではまだまだ甘いのだ。
思いつきは誰でもできるのだろうが、問題はそこから先にどれだけのオリジナル性を加えられるかかもしれないな。ここでのタイトルは「アイデアは身体経験をもとに“練って”出せ」となっていた。
日々の日常の仕事でも、練るということはあまりしてこなかった。状況が身体経験としてしみ込んでいれば、自分自身も実験材料になるらしい。
たんに頭の中で浮かび上がったことだけでは、思いつきに過ぎない。問題はその先だった。しばしば周囲が反対しても練り上げたアイデアだからこそ成功したという例もあった。
誰もが満場一致で賛成した企画だからといって、成功するとは限らない。それは無難で面白味がないからだとも言えそうだ。独創的アイデアはそこにはないのだろうな。