素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

完全休養日、気ままに車を走らせてびわ湖大津館と日吉大社へ

2014年05月28日 | 日記
「毎日が日曜日の身でありながら『完全休養日』とはこれいかに!?」禅問答よろしく突っ込まれるかもしれないが、日々の生活において私なりに過ごし方を区別している。『完全休養日』はパソコンをシャットアウトして、必要最低限の家事労働以外は余計なことを考えず気ままに非日常的な時間に漂うのである。

 京阪電車が発行している「Kプレス」にあった、《びわ湖に浮かぶ「湖国の迎賓館」・びわ湖大津館》というキャッチコピーにちょっと興味を惹かれたので車を走らせた。隣の柳が崎湖畔公園のイングリッシュガーデンでは色とりどりの花が咲き、ローズフェスタも開催中と書かれてあったので期待して行ったのだが、星2つといったところであった。新しい庭園なので、個性とか風格などが備わるには時間が必要だと思った。

 好対照だったのが日吉大社の佇まいである。30℃に迫る夏日にもかかわらず、ひんやりとした空気が流れていた。ご由緒によれば、約2100年前の崇神天皇7年に創祀されたとある。崇神天皇は、『古事記』『日本書紀』に記される第10代天皇(在位:崇神天皇元年1月13日 - 同68年12月5日)で、現代日本の学術上、実在可能性が見込める初めての天皇であると言われているからとにかく長い歴史を有する大社である。

 大津への遷都、平安京遷都などでも国家鎮護の神、京の魔除・災難除(都の表鬼門)などとして崇敬を受けてきた。しかし中世には織田信長によって建造物等全てを焼き討ちされるという難局にも直面してきた。歴史の風雪をくぐり抜けて現在に至っているわけである。山王鳥居をくぐりゆっくりと西本宮から宇佐宮、白山宮、神輿収蔵庫を経て東本宮まで歩いた。悠久の時を肌で感じた。

 比叡山の一日回峰行の時、ここに下りて来た。しかし、夜中の0時すぎに比叡山を出発して雨の中6時間余りかけて着き、さらに2時間余りかけてもう一度上がらなければいけないという状況では日吉大社の佇まいを感じる余裕はなかった。再訪できて良かったと思った。

 たまにはこういう日が必要である。

デジブック 『びわ湖大津館日吉大社』
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