素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

カラスに注目

2021年04月07日 | 日記
 去年の葉桜の頃であった。早朝からカラスの鳴き声がすさまじく外に出てみると桜の木にいつもの3倍ほどのカラスが集まっていて騒いでいた。桜の小枝も折られ道路に散乱していた。ヒチコックの「鳥」を連想させる雰囲気だった。それから1週間ほどは家庭ごみの収集場所での漁り方も尋常ではなかった。「ひょっとして発情期?」と考え、カラスの生態について初めて調べた。だいたい以下のようであった。

カラスの繁殖期は3~7月の比較的暖かい季節で、大きくわけて4つの時期にわけることができます。
3~4月……オスとメスが行動を共にしていて、お互い毛づくろいをしあう「相互毛づくろい」やオスがメスに食べ物を持ってくる「求愛給餌」の行動が見られる。
同時に大きな木や鉄塔、電柱などに皿状の巣を作り、動物の毛や藁のほか、ビニール袋や針金ハンガーを巣材に、巣作りをはじめる。
4~5月……1度に3~5個ほど産卵し、卵を温める。20日ほどで卵が孵るため、その間はオスがメスに食べ物を運んでくる。
5~6月……孵化し、オス、メス両方がヒナのためにエサを運んで子育てする。
6~7月……1カ月ほどで幼鳥が巣立ちする。はじめは親鳥から餌をもらいながら生活するが、やがて独立し、仲間の集団の中で生活するようになる。
これらから考えると発情期ではなく、卵から孵ったヒナを育て始めた時ではなかろうか?という仮説をたてた。こういう文章もあった。
 カラスの繁殖期の中でも、4~6月の卵から孵ったヒナを育てている間は外敵から子どもを守るためにとくにピリピリとしています。巣を中心に半径およそ50~100メートルがカラスの縄張りの範囲です。気づかぬうちに縄張りに入ってしまったり、巣の近くを通ったり、何気なく巣を見上げただけで不審人物とみなされ、威嚇や攻撃をされることもあるので、木が多い公園などではかなり慎重にならないといけません。
 また、巣がベランダや歩道橋などと同じかそれよりも高い場所に巣がある場合は、さらに注意が必要です。繁殖期のカラスは巣を見下ろされると敵だと認識し攻撃してくることがあるそうです。できるだけ立ち寄らないようにするのはもちろん、たとえガラス越しだったとしても巣を見るのは避けるようにしましょう。

 ただ、去年は心の準備がなかったので1年後じっくり観察してみようと決めた。さて、今年、葉桜の時期になってきたがまだ騒ぎはない。むしろここ10日余りカラスの姿が消えたのである。近所の人にも尋ねてみたが「そういえば見かけないね」という返事。卵を温めているのかな?と勝手に想像している。ウグイスやホトトギスの初鳴きよりも今はカラスのことが一番気になっている。さてどうなることか?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花散歩⑧桜の季節のしんがりは... | トップ | 叔母が亡くなった »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事