素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

梅小路公園へ初めて行きました

2011年10月09日 | 日記
 京都の梅小路公園にある“JR梅小路蒸気機関車館”といえば鉄道好きにとってはメッカみたいなところである。子どもが小さい時は一度は連れて行く定番の所だが、どいうわけか我が家は大阪の弁天町にばっかり行っていていたのでご縁がなかった。

 長居植物園に勤められていた方から、梅小路公園の朱雀の庭で開催されている“藤袴と和の花展”の招待券をいただいたので梅小路公園に初めて行ってきました。

  蒸気機関車館の方は時間の関係でカットして緑の館から朱雀の庭へと入った。思っていたよりも立派な庭で、よく手入れされている。小道に沿って山野草が展示されていて落ち着いたいい雰囲気であった。

   妻は10月14日(金)~16日(日)にある枚方山草会の“秋の山野草展”に出す作品をイメージするため熱心にメモをしたりして見ていた。山野草は似ていても名前が違ったりしていて見分けの難しいものがある。

 園芸品種(栽培型)ではない原種(自生型)の藤袴は絶滅の危機にあるそうだ。日本書紀、万葉集、源氏物語、古今和歌集などにも登場し昔から河原や野辺に咲く山野草として親しまれてきた。朱雀の庭の池に200鉢の原種の藤袴が咲く様は見ごたえがあった。

   覆屋の前を通るとスタッフの方が「アサギマダラはもう見ましたか?」と声をかけてくれた。「いいえまだです」と答えると「案内しましょう」と一緒に歩いて説明をしてくれた。

“アサギマダラ”は旅をする蝶で、春は南から北へ、秋は北から南へ、ツバメのように渡りをするらしい。夏は涼しい高原や高山で過ごし、秋になると遠く海を渡り、台湾や沖縄まで移動して冬を過ごすらしい。優雅に飛ぶ姿からは長距離を移動する強力パワーを持っていることを窺うことはできない。

   秋、移動中のアサギマダラは藤袴の花に強い嗜好性を示すらしい。自然界の不思議さを感じた。アサギマダラを含め4種類ほどの蝶が花から花へ飛びながら栄養補給していた。なにぶん、藤袴の鉢は池の中なので、その姿を撮るのには根気がいった。

 有意義な話をたくさん聞かせてもらって少しだけ賢くなった。     



 

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