素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

三浦しをん「舟を編む」

2012年01月22日 | 日記
 本棚でしばらく温めていた本である。辞書 言葉という大海原を航海するための舟。
【辞書編集部】 言葉の海を照らす灯台の明かり。
【辞書編集者】 普通の人間食べて、泣いて、笑って、恋をして。ただ少し人より言葉の海で遊ぶのがすき。 と帯にある。新しい辞書『大渡海』を編む玄武書房辞書編集部を軸に物語は進む。

 “和時計”“浮世絵”と細かな職人の世界に浸ることの多い昨今、違う意味での職人技とも言える辞書編纂の世界を描いた三浦さんの本を昨夜無性に読みたくなった。読み始めたら止まらない。編集者と一緒に“言葉の海”で遊ばせてもらっている。何かの雑誌で金田一秀穂さんが言葉の説明のむずかしさを書かれている中で、新しい辞書では必ず真っ先に【間(あいだ)】を引くのだとあった。よく使う簡単な言葉なのだが、辞書での語釈となると最難関な言葉だそうだ。

 手持ちの“広辞苑”“明鏡国語辞典”“角川漢和中辞典”で引いてみても確かに語釈に苦労が見える。そういうことも頭に入れながら興味津々読んでいる。

 今日は久々に晴れたので午前中はゆっくり読書というわけにはいかなかった。こういう時は雨だったらと願う。まことに勝手なものである。午後は四条畷吹奏楽団の定期演奏会に誘われていたので出かけた。開場時間を開演時間と勘違いして行ったので、1時間以上待つことになった。妻は「時間までウォーキングしてくるわ」と言って外に出て行ったが、ここ3日間私の思考には“運動”はない。これ幸いと「舟を編む」の続きをロビーで読んだ。
   3枚の写真の中に、辞書編集者であれば、赤エンピツで訂正を入れるであろう間違いがあります。わかりますか?
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