素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

赤とんぼ

2024年10月08日 | 日記
 秋雨前線の南下で昨日、今日と雨マークが付いていたが、幸い両日とも雨は夕方から未明にかけてで日中は曇りの天気。気温もグッと下がりおかげで外仕事がよくはかどった。

 フウセンカズラとアサガオのネットを片付ける。猛暑の時期は窓越しの緑のカーテンに咲く花や種の入った袋が風にユラユラする様が心を和ませてくれた。支柱やネットに絡むツルを外しながら「本当に長い夏だった!」と改めて思った。衣替えの心境である。

 最後に、ホーキで落ちた葉を集めようと取りに行くと赤とんぼが目の前を横切って枝先に止まった。

  赤とんぼじっとしたまま明日どうする
 「じっとしてはいるが長考している風情でもない、いったい明日はどうするというのだ。赤とんぼと、この俺」という意味合いの渥美清さんの句である。「邪魔しちゃいけないな」とホーキと塵取りを前に、気が済んで飛び去るまで待つことにした。渥美さんの気持ちがわかったような気がした。
コメント
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