素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ジムの仙人

2022年06月20日 | 日記
 話をしたこともないし、もちろん名前も知らないが、ジムに通い出した時から私が勝手に「仙人」と呼んでいる方がいる。年齢はおそらく80代前半ではなかろうか。

 出合いはジムに通い始めた10年余り前。2Fのトレーニングルームでウオーキングマシーンを使いながら1Fのプールの様子を眺めていた時に一人だけ古式泳法で悠然と泳ぐ人が目に留まった。泳ぎが苦手で水に入ると必要以上に力が入りバタつく私にとって、手足をゆっくりと動かして独特のフォームで進む姿は衝撃的だった。体の力の抜け方が半端ではなかった。

 他の人が4泳法で、力強く泳ぐ中、その人だけは別世界にいるみたいに泳いでいた。その様子と風貌から「仙人」と勝手に命名した。プールに入る前にはトレーニングルームで1時間余りトレーニングをするのだが、私の時間帯とほぼ同じなのでよく一緒になる。トレーニングルームでのメニューも4パターンぐらいあって日替わりでバランスよくマイペースでこなしている。ムリなく、ムダなく、ムラなく淡々とこなしている姿は刺激になる。

 10年余り経っても体つきもさほど変わらずキープしている。老後のためのトレーニングはこうあるべしと教えてもらっているような気がする。ジムには様々な人がいる。多く言葉を交わすわけではないが、それぞれの励む姿から元気をもらっているように思う。1日の中の2時間余りだが、とても貴重な時間である。

 これから先「仙人」はどうなるか?見守りつつトレーニングに励みたい。
コメント
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