素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

来春の賢島での伊勢志摩サミット、地元では戸惑いも?

2015年10月14日 | 日記
 ちょうど12時に実家に着いた。関ドライブインで買っていくあなご寿司と柿の葉寿司が私が帰る時の昼食というのが定番となってきた。入れ歯の調子が良くない父は食べられものが限られてきた。三食の準備をする母にとっては昼食が一番頭を痛めるという。月に1度でも考えなくてもいい日があるのはありがたいと言ってくれる。

 伊勢志摩に近づくにつれ、除草作業による片側通行規制が増えてきていつもよりスムーズに走れなかった。

 そのことを、食べながら話すと「サミットのせいかもしれない」と父が言った。テロ対策の環境整備がすすんでいるとのこと。見通しの悪い箇所をできるだけなくすことが求められているという。「本当かいな?」と笑ったら、サミット開催が決まってから虚実織り交ざった話が飛び交っているとのこと。

 警備のための警察関係者は三重県警だけでは不足なので全国から応援が来る。その宿舎には小中学校の体育館が割り当てられ、炊き出しの体制をどうするか検討しているとかサミット出席の要人の移動は伊勢からヘリコプターを使う、近鉄電車の鳥羽、賢島間はサミット前から終了までは運行を取りやめることを検討している。また、サミット関係の事務方の宿舎確保にホテル、旅館が総動員され、施設の改修に頭を悩ませているなどである。

 当然、交通規制もしかれ地元の人間の生活に不便が生じることは必至である。歓迎よりも戸惑いの空気に包まれているのが本当のところではないかと思った。

 夜のニュースで、「テロ対策の最新機器の展示会」の様子が放映された。
 東京で開かれている展示会で、高性能なレーダーを使って小型の無人機、ドローンを追跡するシステムなど、国内外のテロ対策の最新機器があつめられていた。来年の伊勢志摩サミットや5年後のオリンピック・パラリンピックを控え、多くの関係者が訪れているとのこと。

 解説によれば、この展示会は自衛隊や警察のほか警備関係の企業などを対象に開かれていて、国内外から131の企業や国が最新のテロ対策製品を出展している。このうち小型の無人機、ドローンを検知・追跡するシステムはイスラエルの企業が開発したもので、高性能のレーダーを使って直径30センチほどの飛行物体でも5キロ離れた場所から捉えることができるという。

 また、遠隔操作で不審物に近づくことができるイギリスのロボットは、化学物質や有毒ガスなどを検知できるセンサーを備え、安全な場所から不審物を分析することができるものもあった。

 不審者が侵入した際、霧で視界を遮るシステムも紹介されたが、ちょっと笑ってしまった。

 来年5月に伊勢志摩サミット、5年後にはオリンピック・パラリンピックの関係者も多く訪れ、出展した企業の担当者などから真剣に話を聞いていた。インフラ関係の仕事をしている男性は「ドローン対策など役に立ちそうなものがいっぱいある」と話していた。

 地元の戸惑いとは別の世界で、金と人が動いていることを実感した。
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