素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

アンハッピーマンデー

2014年01月13日 | 日記
 お向かいの小学生2人と幼稚園に通っている子を持つIさんがこの3連休はいらないと愚痴っていた。8日が始業式で9、10と2日間でやっと年末年始のリズムから抜けかかったのに元の木阿弥だと言う。土日と休んで月火と出て15日の水が休みの方がましだという。子どもは子どもで時間を持て余し、兄弟げんかとなる。ハッピーマンデー制度どころか母子ともにアンハッピーマンデーとなっていた。

 とは言っても私には関係ないと思っていたがさにあらず。成人の日の祝日であってもジムは通常の月曜日と同じである。平日でも任期のあるスタジオレッスンがあったりして人の数が多いが、祝日となると仕事を持っている人も夜ではなく昼にトレーニングをしておこうと普段より混んでいた。マシーンの方もいっぱいで、予約して待たなければいけない始末。

 本来このハッピーマンデー制度は3連休を利用して旅行に出かける人を増やすということも目的の1つであったが、年末年始に出かけた人が多くあまり有効ではない。仕事をしている人も週の中休みのほうが良いという話もしていた。

 ジムで最もアンハッピーな状態になったのは風呂であった。男子の風呂は女性より狭く、シャワーが2つ、湯船は4人入ればきつきつという具合である。普段であればそれでも支障ないのだが今日は違った。トレーニングを終えて一風呂浴びて帰ろうと更衣室に入るとまず更衣室が人でいっぱい。嫌な予感がして風呂のほうへ行くと済んで服を着ている人がニヤニヤして「満員御礼やで」とうれしそうな顔。どれどれとドアのガラス越しに見ると8人余りが湯船に立った状態でシャワー待ち。はだか祭を連想する光景に目をそむけた。勇気ある一人が入っていくと「来た!来た!」と異様な盛り上がり、どれだけたくさん入れるかを楽しんでいるように「ここへ、ここへ」とみんなが寄り合ってわずかな隙間をつくっていた。60~70代の裸の男がみんなで手招きしている様子が私には釜茹でになっている地獄絵図に見えた。とうてい続いて入って仲間に加わろうとは思わなかった。

 ジムでの有酸素運動の時読んだのが「THE BIG ISSUE VOL.230」。昨日、エルおおさかからの帰り、天満橋の交差点で信号待ちしていた時近くに販売者がいた。ホームレスの仕事をつくり自立を応援する取り組みとして先日テレビで紹介されていたこともあるし、新年号はだいたいどの雑誌も力を入れるものだから何かの縁だと1冊買い求めた。300円で、そのうち160円が販売者の収入になるシステムである。
 2人の懐かしいひとのインタビュー記事があった。一人は佐良直美さん。1967年に「世界は二人のために」でデビューしてレコード大賞新人賞を受賞し、69年に「いいじゃないの幸せならば」で大賞を受賞し、紅白の司会なども何度かつとめていたが、パタッと姿が消えたという感じであった。そのあたりのことと今やっていること、生来の夢などが語られていて興味深く読ませてもらった。

 もう一人は加古里子(かこさとし)さん。独特のタッチで描かれた絵本は子どもが小さい時よく読んで私自身も楽しんでいた。失礼な話だが「あの人まだ生きているのかな?」という中に入っていた。1926年生まれ87歳、今も現役で創作意欲は満々であることがわかった。その原点が戦争にあることも初めて知った。中身のあるインタビュー記事であった。

 また、「2014年お正月かるた・生命の時間」も新春らしい企画で面白かった。300円の価値以上の雑誌である。またご縁があれば買わせてもらおう。



 
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