次は、「左義長蒔絵硯箱」(江戸時代、木製漆塗、23.8/22.6/5.1cm、
一合、TNM所蔵)。
左義長は宮中で小正月に行われていた火祭のことで、青竹を束ねて
立て、扇子や短冊などをつけて焼く祓え行事。本作はその左義長をコ
ラージュ的に表したもの。
丸みを帯び角と段差のない蓋の形状や、下水板と刀子入れを作り付
ける構造は、光悦や光琳作と伝わる蒔絵硯箱の特のひとつ。そして、
「吉書蔵徳神」の書が光悦風を示し、扇面画が「光悦謡本」など嵯峨
本料紙下絵を思わせる表現で、光悦がらみの文化圏と関連が伺える。
TNM(台東区上野公園13-9)
一合、TNM所蔵)。
左義長は宮中で小正月に行われていた火祭のことで、青竹を束ねて
立て、扇子や短冊などをつけて焼く祓え行事。本作はその左義長をコ
ラージュ的に表したもの。
丸みを帯び角と段差のない蓋の形状や、下水板と刀子入れを作り付
ける構造は、光悦や光琳作と伝わる蒔絵硯箱の特のひとつ。そして、
「吉書蔵徳神」の書が光悦風を示し、扇面画が「光悦謡本」など嵯峨
本料紙下絵を思わせる表現で、光悦がらみの文化圏と関連が伺える。
TNM(台東区上野公園13-9)