二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

星稜野球部 練習を見に行く

2009年11月02日 | 高校野球
10月25日(日)、星稜野球部の練習を見にいきました。



数日前からグランドの整備中ということで、私が行った日は内野が使用できない状態でした。3グループに分かれて、それぞれローテーションで練習を行っていました。



先の北信越大会での敗戦の悔しさを忘れずに、そこで学んだそれぞれが心の中に持つ「何か」を日々練習に取り組むモチベーションとして煥発し、練習を積み重ねていって欲しいと思います。

練習をみながら、最近、私が感じることは「ある程度のパワーは必要であるが、バーベルや負荷をかけたウエイトトレーニングを重視することは、本当に野球のパフォーマンスをあげるのに必要なのかな」です。疑問なのです。確かに筋力をつけること、筋肉の発達が著しい高校期に筋トレを行うことは大切ですが、野球はパワー系の競技とは、身体の動かし方も微妙な調整の仕方も違うんではないのかな~と思うのです。

関節運動は筋肉によって為されるのですが、その筋肉も関節を動かす二関節筋である浅い筋肉と、関節を支え動きに軸をつくる深い筋肉とのバランスで成り立つわけです。その辺を理解してトレーニングしていかないと春にグランドでプレーする時に”使える筋肉”にはならないのではないかと思うのです。これは星稜の練習ばかりではなく、他の高校のトレーニングなどを見たり聞いたりしても思うことなのです。身体のバランス感覚こそ大切であり、目に見える肥大の形がハッキリ分かる浅い部分の筋肉よりも、目に見えない効果がわかりにくい深い部分の筋肉をしなやかに活性化することが重要なのではないかと思っているのです。

現在は、高校野球の選手の身体の動きを観ながら、身体に無理なく、重力をうまく捉えて動くにはどうしたらいいのか。また、日本人らしく、しなやかに動くにはどうしたらいいのか、日本人の体格においてベストの身体の動かし方というものはあるのか、などなど身体の総合的な動きなども興味深く勉強させて頂いています。

なかなか答えが見つからないから面白いし、何か心の一部をつつかれている気がするんですよね

野球に限らず、全てのスポーツ競技に共通した何かがあるような気がします。さらに広げれば日常生活の立ち居振る舞いなど、身体の動かし方は日常生活動作にも重要なことだろうと最近ことさら思うのです。

星稜の練習は午前中だけ見て、その後、自動車免許の書きかえに行ってきました。ゴールド免許ですよ。(違う違う) 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (1)
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平成21年 10月 酔耀会(勉強会)

2009年11月02日 | 酔耀会(すいようかい)
10月21日(水)、午後8時半から今月も若手鍼灸マッサージ師の勉強会が行われました。やっぱり定期的に勉強会があり、発表するということになるとイヤでも勉強しないといけません。だからいいんですよね。すぐに”怠惰”という誘惑に負けてしまう私にとっては 

本日も帰宅は午前1時過ぎ~ほんと、勉強以外にもいろんな情報交換を行うので白熱するんですよね。

≪内 容≫

◎第1回 線維筋痛症学会 参加報告
 ~豊島先生~ 
10月10、11日に大阪で開催された線維筋痛症学会への参加報告をして頂きました。抄録の中で、鍼灸治療に関しての発表のところ、あるいは面白い視点でこの線維筋痛症(FMS)を捉え研究、診療している発表などの紹介と説明がありました。その後、学会に参加して思ったことを前回の線維筋痛症の定義や特徴、ステージ分類などを復習しながら説明がありました。問題点などについて、あるいは鍼灸院に来院する可能性が高く、実はもう来院している可能性も高いこの疾患についてもう少し理解しておくことが大切だという話がありました。診察ポイント、圧痛点などを把握すれば、意外に多いかもしれませんね。また、この疾患は筋肉・神経など末梢だけではなく、全身が関与しているということは脳の関与も忘れてはならない視点だと感じます。病態などはまだ解明されていませんが、症状やステージなどをしっかり把握しておけば、かなりの確率で適応となる症候群であると思います。患者様のために広い視野で知識を得ておかなければいけません。勉強になりました。

◎胸郭出口症候群が疑われた一症例
 ~粟 先生~
65歳 女性。両側頸肩部の鈍重感と左手指のシビレを主訴として来院された症例の報告でした。頸肩部の痛みや手指のシビレなどの患者様は鍼灸院としては珍しくない症状です。やはり腰痛や膝痛など整形外科的疾患の患者様が多いのが現状です。そんなありふれた症状であるから余計に基礎的なことや臨床的なことは把握しておかなければなりません。今回の胸郭出口症候群もその一つでしょう。この症例報告でも多くの質問が出ました。質問に答え、さらに分からないところや疑問なところを勉強していくのが自分の臨床に活きていくんですよね。しかし、当院は内科的疾患や精神疾患などの患者様、あるいは整形外科的疾患でも、成長期の子供たちがよく来院します。ここに同業者や接骨院との”違い”があるんです。いわゆるオンリーワンということですかね(ちょっと内容とは話がそれましたが)。

◎ランニングにおける身体への生理的影響
 ~田中良和~
11月8日に、かなざわ市民マラソンの鍼灸マッサージのケア活動があるわけですが、その際の参考にするべく、日本臨床スポーツ医学会学術委員会 編の「ランニング障害」を参考にして、ランニングが身体に及ぼす生理的影響を筋・骨格系を中心に発表させて頂きました。同じケアをするのにも生理学的に解剖学的にランニングをした時の身体の状態はどうなっているのか、理解しているのとしていないのとでは、選手への対応や施術を行う時の姿勢に違いが出てきます。ランニングにおいて、どのように骨格が動き、筋肉がどのような順番で使われてランニングにおけるロコモーション(移動力、推進力)が行われているのか。また、筋が自ら持っている出力を大幅に超えてパワーを発揮できるのはどうしてか(筋腱複合体)を中心に話をさせて頂きました。その際、線維筋痛症との関連の話で「脳」の話になり「なぜランニングをすると途中、あるいは終わってから気持よくなるんでしょうね」という話題になり、なぜか次回の課題になってしまったのでした 常に勉強ですな~。「心地いい」「気持ちいい」の秘密を探るとしましょうかね。


歩みは遅くとも、一歩一歩着実に進んでいこうみんなそんな気持ちで勉強してるんですよね。それが最後に大きな差を生むのだと思います。
一人で勉強するのとは違いますから。刺激しあえる仲間と切磋琢磨できるというのは幸せなことです。

「謂うことなかれ、今日学ばずして来日ありと」 『古文真宝』  

二葉鍼灸療院 田中良和
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