二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

東北地方太平洋沖地震・・・そこから少し視野を広げて

2011年03月26日 | 社会
東北地方太平洋沖地震の発生から2週間以上が経ち、地震や津波によりお亡くなりになられた方が1万人を超しました。行方不明者も合わせると3万人に近づく様相です。

被災された方においても、食料供給がうまくいかない、寒さが厳しい、家族との連絡が取れないなど、多くの問題が発生しています。

その上、原発事故による放射能汚染の問題。これは、今、生活している人の命だけでなく、遺伝子レベルの問題にも影響が及びます。これから生まれてくる生命にも重大な影響を及ぼす問題ですので、原子力発電を推進してきた、行政・政治に関わる人たちは命がけでこの問題に取り組んで頂きたいと思います。

私たちが恵みを受ける、命の源である、大地、水、海、大気の問題なんですから。


多くのスポーツイベントが自粛中止になる中、選抜高校野球大会が甲子園において開催されています。被災地、宮城県の東北高校が1回戦を勝利に向け頑張っていますが、その高校野球中継をテレビで観ていた仙台のおじいちゃんが、涙を流し「元気が湧いてくる」と話している映像が映りました。

自粛し、亡くなられた方に哀悼の意をささげることは大切です。しかし、それぞれの状況や事情もあるとは思いますが、今こそ周囲の人たちはさらに元気を出し、活力を漲らせることが被災者や被災地へのエールとなるのだと思います。

それぞれの状況が許す範囲で、自粛するところはして、普通の生活を過ごすことこそ大切なのでしょう。と、私は思います。

放射能汚染により、世界から日本の農産物の輸出が滞る傾向にもあります。欧米や中国、韓国、多くの人たちが母国に帰還しています。そんな中、ここが日本経済の踏ん張りどころでしょう 皆で日本の内から経済を、農業を盛り上げていくことも必要でしょう 自分のできることを。と、私は思います。


ほぼ時を同じくして、国連は北アフリカのリビアへの空爆を決定し、実行しました。これはイラクと同じパターンです。イラクもリビアも独裁政権があり、石油の産出国です。その空爆、そしてリビアのカダフィ政権も欧米を中心とした国連軍に屈服しない意志を示しています。

そのため、原油の価格が高騰しています。すごい上がりようです。しかし、原油価格に関しては、誰かが操り、だれかがこの高騰を利用して儲けているということも現在の金融システムでは当たり前のことです。いやらしい世界です。…あっ、お金が汚いとかって言うんではないですよ。

日本の報道は、ほぼ地震一色ですが、世界ではいろんなことが起こっています。

ギリシャに続き、国家破産(デフォルト)を起こす危険がある、スペインやポルトガルに関しても話題にのぼるようにもなっています。アイルランドやイタリアなども財政事情は厳しい状況だということです。日本もですけど底力はまだまだあります。

気候変動による異常気象や災害による物資不足、金融危機が合わさることも無きにしもあらずという状況でしょうか~世界は。決して不安を煽っているのではなく、日本でも大きく変化していますが、世界でも変化しているということですね。


本日もシリアでデモ、暴動などのニュースがありました。中東や北アフリカでは民衆が立ち上がり始めています。しかし、これはメディアが報じているような単なる「民主化」ではなく、お国によって事情が違うということを理解しておかなくてはいけません。

チェニジアで起こった革命は、食料値段高騰、市民の生活が困窮しているにも関わらず23年間この国を統治した大統領や高級官僚たちが、市民を省みず贅沢三昧の生活をしていたことが明るみに出たことが原因…
エジプトでは、市民はそれなりの生活をしていましたが、ムバラク政権がアメリカの傀儡政権のようになり、富が大統領や政府高官に集中し、外国人を優遇し自国民の自尊心を虐げてきました。これが大きな発火剤となりました…
イエメンでは、特定の部族による支配が長年続いていました…
オマーンでは、数値は確かではありませんが、人口の6割を占めるイスラム教徒のうち、その中の1割程度を占めるスンニ派が政治を支配している現状がありました。これはイラクと同じような感じです。その裏にはあの国が存在するんですね。宗教の対立に見せて実は真実は違うのです。その不満がデモに繋がったわけです…
リビアは、世界第8位の産油国です。この利権をその手におさめ、利益を得ていたのがカダフィ政権です。41年間もです。そして、政府に反対し不穏な動きがあればすぐに処罰されるような状態だったのです。そりゃ不満も増すでしょう…

というように、お国によってデモや暴動の意味が違うのです。メディアが流しているような単純な「民主化」ではないんですね。

リビアに関しては、欧米ともいざこざは絶えなかったのですが、最近はリビアに欧米企業も進出し、利益を得ていました。単なる反米政権とは違った状況にありました。そして、なぜ国連は、リビアだけに空爆するのか不思議なのです。飛行禁止区域まで設定して。イラクと同じです。
イラクの先の戦争後の政治状況を見たら分かると思いますが、市民は戦前よりも貧困と内戦でまいっています。リビアでも市民を無視した空爆や政権転覆、権力者同士の地下資源争奪戦が繰り広げられているような気がしてなりません。

私は日頃、新聞やテレビなどの報道が一色となり、同じニュースを報じている時ほど、世界で何が起こっているか見るようにしています。そうすると、そのニュースの意味が理解できたり腑に落ちることがあります。そして違うニュースであっても何らかの繋がりを持っていることがあるんですよね。

被災地では、まだまだ予断を許さない状況が続いています。本当に多くの、様々な問題が山積しているのだろうと思います。少しでも力になるために、被災地以外の人たちは広い視野と、広い心、温かい心で支援を続けていくことが必要なのかな~と思います。

また一気にブログ書いてしまいました。長くなってすいません

二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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Unknown (amema)
2011-03-27 09:38:37
長くても読んでますよ~^^
いつも、国際情勢(裏情報?)を絡めた広い視野の考察に感心してます。
また、いろいろ教えて下さいマセm(_ _)m
同級生&同業者のamemaでした~!
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どうも~ (二葉院長)
2011-03-28 12:13:20
amemaさん

コメントありがとうございます。

長い物を読んで頂きありがとうございます。
私の世の中の観方であり、それが正しいかどうかは分かりませんが、日々頭が混沌としながら、自分なりに、いろんなことを考えています。

また、お付き合いくださいませ~。
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