二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

平成21年 7月 酔耀会(勉強会)

2009年07月23日 | 酔耀会(すいようかい)
7月15日(水)、午後8時より酔耀会がありましたので勉強してきました。この日は第91回全国高校野球選手権 石川県大会(夏の甲子園)の開会式の日でもあり、なぜだか興奮気味でもあったのでした。

≪内 容≫

◎治療院探訪  
 ~松邑先生~ 
小松で活躍されているベテランの先生のお話を聞き、自分の感じたことをレポートして頂きました。先生の”この道”を志したきっかけや、治療において得意にしている疾患やそれに対する考え方、患者様と対応する時の心構え、そして、若手へのアドバイスなどの報告があり、「こんなことも考えているんだな」と勉強になりました。長く地域で活躍されている先生方は、何かそこにあり、また皆様に必要とされているから存続しているのだと思います。

◎有痛性下肢筋痙攣の症例
 ~豊島先生~
先生が患者様の悩み(下肢の痛みを伴う痙攣、あるいは夜に起こる痙攣、下肢だけではなく手の痙攣など)に対して、いろいろ試行錯誤していたところ、0.6mmの円皮鍼を下肢に貼付するだけで、その日のうちに効果が現れ、夜の痙攣が治まりました。、簡便な方法であるので、患者様のご家族が悩んでいたところ、その患者様にツボの場所を教え、円皮鍼を貼付したところ、そこでも効果がみられ痙攣が治まったという症例を5例発表して頂きました。”治療技術が向上する””技術の精度が上がる”この自分の内在する感覚が向上していくのは全て”患者様の悩みを真剣に聴き、患者様の痛みを自分の痛みと捉え熟慮すること”なんでしょうね。そんなことが勉強になりました。

◎ハント症候群に対する鍼治療の一症例
 田中良和
ハント症候群とは水痘・ヘルペスウイルスが再活性化し炎症を起こす疾患で、ヘルペス症状と難聴、耳鳴りなどの耳の神経に由来する症状、顔面神経麻痺の三兆候が存在する疾患です。症例は、31歳 女性。右耳のチクチクする痛みを5月中旬に発症しヘルペスの治療を行っていたが改善なく、25日に耳の違和感とともに顔面神経麻痺を発症。総合病院へ入院し治療。ヘルペスは改善するも顔面神経麻痺は改善されず、心配になりネットで「顔面神経麻痺に鍼がいい」と知り当院来院。全身調整と局所治療を行い、7回の治療(1ヶ月あまり)で残っていたヘルペス症状、顔面神経麻痺はほぼ消失。7月23日の治療にて自他覚的に正常となったので治癒としました。まず、病院で適切な処置を行ったこと、それに加え退院後すぐに鍼治療を始めたことにより生体調整機能、自然治癒力が賦活されたのでしょう。自然経過なのではとも思いましたが、治療直後に必ず顔面症状が改善していたので、鍼の効果るでしょう。患者様も真面目に定期的に通院して頂いたのも良かったんでしょうね。


やはり酔耀会のメンバーは勉強熱心。 終わると深夜になっちゃうんですね。これも患者様のためであり、人の喜びが自分の喜びとして直に感じることのできるこの仕事に巡りあえたのですから、感謝して勉強し、人間的にも成長し、向上していくのが私たちの使命であるのでしょうね。


「天知る、地知る、子知る、我知る」 『十八史略』
日頃の行いは、原因があり結果があります。まず実行せずに結果は出ません。勉強もしかり。自分が行ったことは自分が知っているし、仲間が知っているし、天地大自然の摂理もすべて熟知しているところです。

さあ~勉強が面白くなってきたぞ~

二葉鍼灸療院 田中良和


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