二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

廣中邦充 和尚 「こころ」と「からだ」のための講演会 ②

2010年12月21日 | その他の活動
12月12日(日)に開催した、(社)石川県鍼灸マッサージ師会 青年女性部主催の「こころ」と「からだ」のための講演会の内容について書いておきたいと思います。

 名 称:「こころ」と「からだ」のための講演会
 日 時:平成22年12月12日(日) 午後1時30分~3時
 演 題:「for you」
      ~あなたのため 家族のため 病める人たちのため~
 講 師:廣中邦充 和尚(通称 やんちゃ和尚)
       浄土宗 西居院 第21代住職
 場 所:石川県地場産業振興センター
         コンベンションホール
      石川県金沢市鞍月2-1  076-268-2010
 会 費:1000円(高校生以下 無料)

 主 催:(社)石川県鍼灸マッサージ師会 青年女性部
 協 力:(社)石川県柔道整復師会
      (社)石川県針灸師会


 石川県鍼灸マッサージ師会 林会長の開会のご挨拶



 司会は私で~す

廣中住職の元気いっぱいの声から始まり、最後はさらに気迫あふれ、情熱あふれ、さらに元気に講演が終了した、そんな感じの講演会でした。




◎現在、お寺で生活を伴にしている子どもたちは14名。これまで生活を伴にし、お寺から巣立っていった子どもたちは767名。「お寺で生活したい!」と待ち望んでいる子どもたちは2339名も存在します。

◎その中には、子どもだけではなく、30歳代の学校の先生や自分の子どもを虐待し逮捕され、どう解決していったらいいか分からない母親も伴に現在生活をしているとのことで驚きました。悩み、苦しんでいるのは、子どもたちだけではないのだと思いました。



◎学校の先生がお寺に助けを求めて来た時は、その学校の校長先生ともう一人学級崩壊で、精神的に追い込まれ教室に出ることができなくなった先生と3人で訪れました。廣中住職が感動したのは、その校長先生の態度だったそうです。校長先生は廣中住職の前で土下座をして「どうか、この二人が立ち直って教室に戻れるように力を貸して頂けませんでしょうか」「どうかお願いします」と懇願なされたそうです。その姿を見て住職は目頭が熱くなり、これこそ本当の教師の姿であり、校長の姿であると感じたというお話でした。ここまでできる学校の校長先生は日本に何人いると思いますか?という問いでした。子どもたちと相対する先生方を親身に思う気持ち、本気で思う気持ちがあるからこそ、恥も外聞もなくできる行為です。私も話を聞いていて目頭が熱くなりました。
その後、一人の先生は1週間で通常に勤務することができ、もう一人は今でもお寺から学校へ通勤しているそうです。

◎ありがとうの日をつくろう! ありがとうを作文や文章で表現しよう! ありがとうって言い合おう!

◎自分の近くの人を大切にしなさい、隣人を大切にする心を持ちなさい。



◎皆さんの後ろ盾は何かということを考えなさい。教師なら生徒なんです。鍼灸マッサージ師なら患者さんなんです。そこをまず考えること、中心に考えることです。

◎良き出会いとは、もう一回会いたいな(again)です。もう一度会いたいという出会いをたくさん作っていきましょう。

◎人間関係の基本は感謝です。「私の娘でいてくれて、ありがとう!」「私の母親であってくれて、ありがとう!」なのです。

◎原点(初心)に戻りなさい!

◎苦しい時、辛い時、何か事に直面した時、大人も子どもも逃げるなよ。逃げていては道は開かないよ。


 近況報告してくる卒業生のメールを少しだけ紹介

◎①人様の幸せを願う ②人様の役に立つ ③喜びの心を持つ これがボランティアの基本であり原点ですよ。自分の今の立場を「自分のお役目なんだ」と思って、三つの態度でやりなさい。

◎三歩の距離が大切ですよ。三歩の距離とは、①寄り添う心で接しなさい ②伴に歩むこと(with) ③後ろ盾(出会いを大切にする)が大切なんだよ。

◎人との出会いは、出会った瞬間が勝負。初対面の時こそ大切なんですよ。

◎荒れる子どもたちは、好きで荒れているんではないのですよ。ちゃんと両親に、教師に、サインを出しているんですよ。子どもたちを良くも悪くもつくっていくのは大人なんです。その子どもたちを、しっかり見なさい。そして、臭いをかぎとりなさいよ。

◎そして、子どもを抱きしめてあげなさい。

◎鍼灸師にしても、教師にしても、人を指導していく立場の人で最も大切なのは家族です。夫婦関係であり、親子関係。夫婦や親子が仲良く円満であることが大事なんですね。

来年の1月から、廣中住職の著書である『ありがとう ~子どもは悪くない!~』(日本標準)がハングル文字に訳され、韓国の新聞でコラムとして連載されるそうです。韓国領事館で契約のサインをされたそうです。韓国では受験戦争真っ盛りであり、子どもの心も非常に荒んできており問題になっているそうです。韓国領事館の人いわく「韓国は儒教の国であり、この本との出会い、そして、活動が広がっていけば、日本より早く問題は解決されるだろうと思います」ということでした。子どもは未来の光であり、可能性です。どこの国にも共通することです。

また、来年の2月20日前後にTBS系列の番組で『芸能界の駆け込み寺』(仮題だと思いましたが)という2時間番組に出演され、島田伸介さんと教育論について大バトルを行う予定だとか。2月11日に収録が決まっているそうです。

そして、来年3月には、「経営者は心が豊かであることが重要」ということで、元京セラ会長の稲盛和夫さんが、毎年、京都において全国の企業のトップを集めて講演会を開いているそうです。そこに稲盛さんと廣中住職が企業のトップ160名の前で対談されることも決まっているそうです。


 最後は住職、椅子に立って、皆で「ガンバロー」と雄叫び

本当に素晴らしい内容の講演会でした。




 入口に受付にて書籍販売
 来年1月から就職が決まり、お寺を卒業して行った女性がお手伝いに同行。
 今日、沖縄から金沢に来たとか。沖縄からも住職に助けを求めて来てるんですね。

パート①にも書きましたが、講演会にご来場頂いた人数は103名。350名ほどの椅子を確保していたのですが、多くの石川県の皆さまに聴いて頂きたかったな~と反省しました。また、講師の廣中住職にも、人数が少なく失礼をしたな~とさらに反省です(住職は何人でも心ある人に聴いて頂くことが大切と話しておられましたが…)。
石川県鍼灸マッサージ師会の青年女性部長である私の、講演会の規模の設定や、計画性の浅はかさ、段取りの悪さなどなどが表出しました。多くの反省点や今後に向けての課題がたくさん溢れてしまった行事でした。

しかし、素晴らしい講演会だったことはたしかなことです。

廣中住職、聴講にご来場して頂いた皆様、誠にありがとうございました

二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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素敵な言葉ですね。 (みっちいまま)
2010-12-22 21:33:44
いつもありがとうございます。先生とであって未だ数ヶ月ですが、香の香りに出迎えられてほっとする私がいます。
素になれます。
この講演。行こうかどうしようかと迷いました。けど、人ごみが未だ苦手でいけませんでした。ごめんね。
「3歩の距離」この言葉が一番心にぐっと来ました!
テレビ楽しみにしてようっと^^

今日、頑張れました。昨日主人の前でも沢山泣いて、あまり眠れなかったけど。
いざ 始めると少しずつギアチェンジできましたよ。ニュートラルじゃなくってセカンドくらいまであげたけど。。。(苦笑)朝食も昼食も終わるまで摂らないで、3個のクリスマスケーキ出来上がったら気持ちがす~っとしました^^;
バテバテですけど。後2日このままテンションを保って何とか終わったら~自主公演、主人と行きます!
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ありがとうございます (二葉院長)
2010-12-24 14:54:51
みっちいまま さん

コメントありがとうございます。

ホッとする…そう言って頂けると有り難いです。微力ではありますが、ご来院頂いた皆様がお帰りになる時には笑顔で、また気分良く帰って頂けたらと思って対応させて頂いています。
たいへん嬉しい言葉です。

心に寄り添い、一緒に、出会いを大切に後ろ盾になる…まさにこの三歩の距離は私たちの仕事にもマッチすることなのですよ。
行きたいな~という気持ちを以て頂いただけでも有り難いことです。来年のテレビ楽しみに待っていてください。

少しずつ、一歩ずつ(いや半歩ずつ)でもいいから、今、自分ができることをやっていきましょうね。やれないことには目を向けず、やれることを一所懸命やる。これが次へ繋がっていきます。必ず光の道が見えてきますよ!!
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