二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

小さな力だけが大きな変化へとつながる

2008年10月31日 | 言葉のちから 心のちから
最初から大きく動かせなくても、少しずつ動かせばやがて…

「箸よく盤水を廻す」という言葉があります。

盤水とは、大きなお皿やお盆の中に水をはった状態です。その水を箸でかき廻したとき、最初のうちは箸の周辺だけしか水は動きません。しかも、小さな箸に比べて水の量は多いので、抵抗もかかって廻すのがとてもつらいはずです。

しかしながら、それでも廻し続けていると、やがて水の回転は周囲にどんどん波及し、皿にはった水全体が大きく廻りだします。

最初は、まったく効果がないという小さな力でも、やがて周りを巻き込むことで、大きな影響を及ぼすようになるということを示しています。

自分を変え、そして周囲を変えていく様子をとてもよく表した言葉です。最初はどんなに小さく平凡なことでも、その平凡の積み重ねがいつしか非凡を招きます。

それは、よいことばかりでなはなく、悪いことについても同様です。

『鍵山道場 人間力を磨く法則』 鍵山秀三郎 著


平凡な私にとりましては、心に留め置かなければいけない言葉です。

平凡なことは、とかく地味であり、成果がなかなか出ないものですが、それを信念と情熱を持って続けることが大切なのだということでしょう。

私の師匠は40年間、ハリの研究(臨床、基礎)一筋です。今もです。来年は傘寿のお祝いであるというのに、いまだその情熱は衰えることを知りません。宇宙から流れてきているような無限の鍼灸医学にかける情熱です。思うだけでなく、実践の中から真実を掘り起こしていかれます。無から有を生むというのでしょうか。

まだまだ、この道では芽が出たくらいの私ですが、平凡なことを情熱をもって継続してやっていきたいと思いました。 

平凡なことをコツコツやれることが、非凡なのかもしれませんね。

二葉鍼灸療院 田中良和
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