昨日フランクルの創作劇である「もうひとつの{夜と霧}」を読み終えて思った、やっぱりフランクルは素晴らしいと。
フランクルは心理療法家でありながら、哲学者・思想家でもあり、目には見えない人生からの問い、そして命と神の存在を力強く語るところが私の胸を熱くする。
創作劇のなかでフランクルは語る「それでは駄目なんだ!いつかこの悪の鎖を断ち切らなければならない!何度も不正を不正で贖わないようにしよう、繰り返し憎しみを憎しみで、暴力を暴力で贖わないようにしようよ!・・・・・鎖、そうさ、その悪の連鎖を断ち切らなければならない・・・・・」
戦後すぐフランクルは一環として上記の言葉通りの態度を取った、そのためにナチ寄りではないかと同胞からも責められることもあったが、その態度は決して変えなかった。
フランクルは言う「人生の価値というのは自分の人生の状況にどういう態度をとるか、どんなに絶望的な状況に置かれたとしても、それに対して個人がどういう態度をとるかによって決まるのだ」と。
私は親子関係の負の連鎖、その鎖をどうにかして断ち切りたいと思っている、昨日書いたブログのなかでもあったように親から受けた躾けが子供にどのような影響を与えるのか、そしてその子供が親になった時に、また子供にどのような態度をとるのか、愛情不足で育った親がどのように子供を育てるのか、負の連鎖がなければ良いが、頑なに私は間違っていない、私は精一杯やっている、こんなにも頑張っているとして、負の連鎖を認めることすら出来ない親はどうしたら良いのだろうか。
やはり愛しかない、自らの感情を超えて愛について考え、それを態度に現さなくてはならない、完璧でなくて良い、間違っても、その間違いに気付けば良い、人生が命が神が、それを、あなたを見守っていることを感じながらである。
もしそれをし続けるのあれば、負の連鎖は愛の連鎖と変わるのであろう。
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