統一感があり美しく見える
撮影したのは2010年頃
背の低い家屋は相当前に建てられて一般住宅だが、ここは万博会場からも近く浦東の展望台からも目立つので、万博前に屋根と外壁をきれいに再塗装した。先月久しぶりにこの近辺をタクシーで通ると、屋根も外壁も塗装が剥がれ昔の色がむき出しになり迷彩塗装のようになっていた。
中国では荒れ果てた山全体を緑のペンキで塗ったり、芝生が傷んでいる場所をきれいに見せる為に緑のペンキをよく使うのだが、歩道にはみだしていたりで塗り方が雑なのですぐにバレてしまう。しかもペンキの質が悪いので雨で流れて芸術的な模様になる事もよくある。
この取りあえず良ければ良いという考え方は製品にも活かされているので、長く使えるような中国の製品はほとんど無いと思った方がよい。という事で、中国のブランドが世界で育たない理由は、品質・信頼・安全・新技術という概念が欠如しているのが一番の理由。ただ、安いだけでは人を魅了するような物は絶対に出来ない。ただ、若い世代の中国人は生まれ育った環境も含め海外を知っているので、後の二十数年後は相当変化があると私は思っている。
ある50歳代の中国人に、なぜ欧米日で人々を魅了するような物が生まれるのに中国ではそれが出来ないかと聞かれたので、中国人は物事を俯瞰して考える事の出来る人が少ないのと、新しい物を創造しようという意識が欠如していて、コピーする事しか考えているからだと正直に答えておいた。その後、しばらくお互いに「・・・・・」。