海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

結婚式離婚

2011-05-07 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

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昨日、親戚の妹の結婚式に出席するために田舎に帰っていた中国人が上海に戻ってきた。曇った顔をしていたので話を聞いてみるとまったくの喜劇だった。

二人は6年間つき合った後、5月3日の結婚式当日に離婚してしまったそうだ。日本でも成田離婚が昔あったが結婚式当日に離婚というのは初めて聞く話だ。

理由は金だ。新郎側の母親が結婚式費用を新婦側に押しつけ、祝い金すべてよこせと言い張り結婚式の最中に両家が大喧嘩したそうだ。また、招待状を送っておきながら当日席が足らず多くの人を追い返したらしい。あげくの果てに離婚するなら1万元払えと新婦側に詰め寄ったそうだ。

こちらでは、結婚する時に新郎側は大変だ。まず、家を用意しなければならないからだ。別に無理をせず最初は家なんて借りれば良いと普通は思うのだが、こちらではそうは行かないようだ。なので家を買えないので結婚できないという家庭も多い。

今の上海の場合、古い昔のアパートでさえ数千万円もする。私が今住んでいるかなり古いアパート(63平米)は、2000年当時200万円で買えたようだが、今はその10倍も値が上がっているそうだ。また友人が昔店舗として借りていた古い家は当時2000万円だったらしいが、今は5億円以上するらしい。

2011年現在上海の最低賃金が一月に1280元(約16000円)で時間給は最低で11元(約140円)となり昨年より10%アップした。日本が現在どのくらいなのか知らないが、不動産は確実に日本より高い。また、物価も以前から比べると相当に上がった。後の10年、この国がどうなっているのか誰も想像がつかない。

キャノンFD50mm f1.4  旧城内で

 

コメント (4)
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