認知症の本を読む（２）

　昨日の記憶障害にもう１つ、「記憶の逆行性喪失」と言うのがあります。

　　c　記憶の逆行性喪失
　　これは、蓄積されたこれまでの記憶が、現在から過去に遡って失われていく現象です。

　「その人にとっての現在は、最後に残った記憶の時点」ということになります。
　たとえば、配偶者の顔がわからなくなり、息子の嫁を、自分の妻だと思い込んでトラブルを引き起こすことがあるそうです。

　私の母も、老人ホームへ入った当初は、私の生まれた佐渡島の話しかしなくなっていました。私は、ずーと、小学生の１，２年生のままでした。

　私も、この前、真壁高校で最後に担任したときのクラス会に参加しましたが、２７年前の卒業生の顔が、何人かは分からなくなっていました。はじめて担任した４３年前の生徒さんは、１人残らず覚えているのですが・・・・・・。

　こんな症状が出たら、記憶の逆行性喪失です。
　　
　　●　嫁を妻と思い込む

　　●　夕方になるとどこかへ出かけようとする

　　●　亡くなった知人が「遊びに来た」と主張する

　　●　旧姓で呼ばれると返事をする

　私の妻の経験を紹介します。

　　義母が元気な時は、私もよく妻と一緒に帰省したのですが、「あんた誰？」と言われてから、私は行くことが減りました。
　
　　義母は、妻・節子のことはよく覚えていて昔の話をしたのですが、兄嫁のことは忘れたらしく、「こんなに世話している私を忘れて、たまにしか来ない節ちゃんのことばかり覚えていて・・・・・・」と、苦情を言われました。

　この本をもっと早く読んでおけばよかったと、今、思っています。

　

プレミアム商品券で食事をする

昨日家に帰ったら、奥さんがプレミアム商品券を買っておいてくれた。私には、飲食店専用だということで袋を開けてみたら、５００円券はなくて、１０００円券１４枚が入っていた。
　私の外食は、ほとんどが、「鍬田の長谷川食堂のカツどん７００円」と「真壁町真壁の高上町の丸三の天ぷらそば５５０円」です。

　この食事券はおつりが出ないとなっていますが、丸三では、真壁高校以来４０年の付き合いでもあるので、なんとか、いろいろ工夫してもらいました。長谷川食堂でも工夫してもらうしかありません。

　今日は、梅雨空の中、街頭演説をするのも気が重かったのですが、１１時過ぎに家をでて、真壁町上小幡、下小幡を１０ヶ所演説することができました。その最後に、丸三に寄ってきたというわけです。

　大字上小幡の、字南小幡で、演説をしていたら、その間中、鶯が鳴いていました。宣伝カーの音がしても鳴きやみません。びっくりしてしまいました。

　それで、こんな短歌ををつくってみました。

　山麓で　戦争法案　反対を　　訴えおれば　ウグイスの声