鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

桜の開花の一足さきに、観て撮って鎌倉、うたって語って桜木町…

2018-03-18 21:57:06 | 日記

今年の1月から2月にかけての苛烈なまでの寒さの頃には「この春の桜の開花は遅れそう…」と予想されていました。ところが3月に入って以来いきなりの春到来で、昨日は高知あたりからソメイヨシノの「開花」の報が伝えられてきました。

当地・鎌倉でも、我が家の2階の窓から望める佐助の里山の山桜もピンク色に染まり始めています。


さらにズームアップしてみると

もうすでに八分咲き。例年の常ならば、この山桜が咲き誇る頃からほぼ数日を経て、若宮大路・段葛をはじめとする市内各所のソメイヨシノがいっせいに咲き始めます。

春は桜の開花から、そして甲子園のセンバツから…。本当の春到来に向けて日々カウントダウンする今この頃こそが、ワタシにとって一年のうちでもっともワクワクする時なのかもしれません…。

そしてこの週末、春の景色を心待ちするとともに、いにしえを辿るイベントがアチラにもコチラにも…。

まずは土曜日の午後。横須賀をはじめ逗子、葉山、鎌倉の官民各所の協力・協賛のもと、ヨーロッパを中心とするクラシックカーが一堂に会して横須賀から鎌倉・鎌倉間の海街を廻るワンデイラリーが開催されました。


ワタシはといえば、午後の陶芸教室が奇跡的に早々に納まり、愛車メガーヌを駆って一目散に鶴岡八幡宮前交差点に「いざ、鎌クラシック!?」。走行時間になんとか間に合い、しばし、旧き良き時代に想いを馳せつつ、無心にカメラのシャッターを切っていました。


このイベントは昨年初めて開催されたのですが、沿道のお店のご婦人によると「去年、クラシックカーが隊列を組んで若宮大路を走って、それはもうステキだった」のだとか。初回から、多くの人々の心をつかんだこのクラシックカー・イベントの次回3回目以降の盛り上がりがおおいに期待されます。

一夜明け、本日18日の日曜日、午後から 次なるいにしえ を求めて横浜・桜木町へ。電車で桜木町へ向かう時はいつも大船からJR根岸線に乗り、沿線の丘陵地帯に広がる住宅街と牧歌的な里山の風景を楽しむことを常としています。しばし「プチ乗り鉄」…。

関内駅付近では、今から約30年ほど前の野球記者時代にお仕事で通い詰めていた横浜スタジアムを眺めつつ、ふと耳元に中島みゆきさんの「♪そんな時代があったねと…」というあの名曲のフレーズが響いていました。

今でこそ、野球の試合はあまり観なくなっていますが、野球少年と野球青年を経て野球中年になってしまったワタシが確実に存在しているみたい…。

本日のメインはこちら。桜木町駅から徒歩数分の 横浜にぎわい座。古典芸能の一分野たる浪曲界の若手旗手たる東家一太郎・美(みつ)夫妻の独演会「うたって語って桜木町」展観の午後となりました。


この独演会の演目の中のひとつに、JR北鎌倉駅横に残る「緑の洞門」の保存を願う住民の活動等をテーマにした「浪花節だよ 洞門は」がラインアップされています。

かねてよりワタシは北鎌倉史跡研究会に所属し、北鎌倉の自然を愛でながら「緑の洞門」の保存に向けての活動にも微力ながら組みしています。その仲間の一人・北鎌倉に住む写真家・関戸勇さんと、浪曲界の若手旗手・東家一太郎・美(みつ)夫妻が様々な縁から知り合ったことにより、一太郎さんが創作浪曲「浪花節だよ 洞門は」を練り上げ、今回は横浜での公演となった次第です。

これまで一太郎さんは数次にわたり、北鎌倉に残る緑の洞門の保存をテーマにした「浪花節だよ 洞門は」を鎌倉や東京で披露してきています。これまでの流れや公演の様子はこちらから。

諸般の事情により演目の映像を撮ることは、ままなりません。せめても、幕間の様子を。


「浪花節だよ 洞門は」の公演は、舞台奥のスクリーンに前出の地元写真家・関戸勇さんが撮った約140枚の写真を投影しながら、一太郎さんが熱演すること40分。緑の洞門保存へ向けて、演者と聴き手が想いをひとつにする濃密な時が流れていきました。

蛇足ながら、時も場所も異なりますが「浪花節だよ 洞門は」は、こんな感じで浪々と謳いあげられます。


東家一太郎・美夫妻の舞台が跳ね、ご両人への感謝の挨拶もそこそこに、わが北鎌倉史跡研究会一行は、にぎわい座至近の野毛のチープな飲み屋さん街へ。


幼い頃から東京は葛飾・立石の大飲み屋さん界隈で育ってきたワタシにとって、この野毛の街はまさに「しっくり まったり」息の合う いにしえの息吹を感じる場。

ほろ酔い気分で桜木町駅に向かう道すがら、耳元には昭和の時代に一世を風靡した女性歌手・いしだあゆみさんが歌った名曲「ブルーライトヨコハマ」の一節「♪街の灯りがとてもキレイね ヨコハマ…」がいつまでも響いていました。

間もなく開く桜花 古典を愛でるブルーライトヨコハマ…

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