鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

連休を控えてつかの間 小田原小旅行、庶民派うなぎ舗と「鎌倉黒珈琲」焙煎工房を訪ねる奥深い時間…

2023-04-22 09:21:56 | 日記

まもなくゴールデンウイークがやって来ます。かのコロナ禍に見舞われて以来3年の時を経て、人も時も身の周りの自然もようやく訪れるであろう楽しく長いお休みの日々を心待ちしているように感じられる今日この頃。ウチの工房&カフェの窓から望む佐助の里山も藤の花が咲き始め、来たるべき連休の頃には満開の予感…。
 

そして、連休ともなれば作陶と陶芸教室、そしてカフェの営みでそこそこ慌ただしくなることが予想されます。そのような中、同居する母が体調維持のために常備している漢方薬「ういろう」を買い求めて、急遽小田原へ。愛車メガーヌで西湘バイパス経由でほんの50分足らずで小田原の街に入り、お城の南側の東海道沿いの「ういろう」に到着。ウチの同居人さんとともに「ういろう」4袋を買い求めてと思ったところ、「ガ~ン」。なんと、毎月第3木曜日はお休みです。

お城のようなお店は大きな入口と窓が閉ざされて、「こんなに白かったっけ⁉」と思うくらいの、堂々たる白亜の殿堂でした…。

小田原に向かったとても大きな目的はなんとも間抜けの体で果たすことなく潰えたのですが、まだまだ大事なミッションは残っています。時まさに午後1時前。小田原駅から至近の市街地の真ん中にある、いにしえ感いっぱいのうなぎ屋さん「松琴楼」でのお昼ご飯。

小田原には郊外にとても評判のうなぎの名店があるのですが、ウチの二人は残念ながら街の外へ向かう時間の余裕が無いことが多く、お昼ご飯はいつも市街で済ませることになります。

そのような中において、この「松琴楼」の「うな重」はまさに「小さな贅沢」に他なりません。お店に来るお客さんも地元の人が多く、店員さんとの会話も東京の下町のような親しみとやさしさに満ち溢れています。私たちがお店に入った時、なんとこの日のランチタイムの最後の客!となりました。「気分はすっかり、うな重」となっていただけに、ホッと一息…。

当ブログでは、お店で供される食事の写真を載せることはあまりないのですが、今回は小田原ということで…

230グラムのうなぎ、肝吸いとお新香付き。注ぎ口付きの小さな器には、うなぎにかけるタレがついてきます。カリっとした焦げ目と、甘みを控えたタレがいい味出しています。これが3,000円台半ばでいただけます。しかも、市街中心部にもかかわらず、駐車場があることがこれまた嬉しいかぎりです。

オナカとココロを満タンにして、さて次に向かった先は、お城や「ういろう」にもほど近い昭和テイストいっぱいのこのお店

ウチの同居人さんがブランディングしている「チー坊ノワール」から発売されている「鎌倉黒珈琲」を作っていただいている老舗のコーヒー豆焙煎専門店「スズアコーヒー店」さんです。

同店ではお店の一部を改装してこの5月からカウンタースペースを設けて美味しいコーヒーを提供するスタイルを新たに展開予定となっています。私どももこのたびの小田原「ういろう」購買の機会に際しては、「ぜひとも、スズアコーヒー店の次世代を担う若き3代目・鈴木雄介さんにお会いして…」と、アポなしでお店のドアを開けると…。

すぐに若き3代目が私たち二人に気がつき、社長であるお父上をはじめお母様、そして奥様にもお会いして、すぐに意気投合。

コーヒーや改装して生まれた店舗スペース、はたまた「チー坊ノワール」の鎌倉スパイスや看板猫・ノワールの話題で盛り上がり、話が尽きることがありません…。

楽しい語らいが続く中、私たち二人の目の前に2杯のコーヒーが届きました。写真左側のハートのコーヒーアートが浮かぶカフェラテは私のリクエスト。ウチの同居人さんはカフェオレを…。

まもなくスタートするカウンタースタイルのカフェスタンドに向けて新たに加わった女性スタッフが淹れてくれるコーヒーの味は、濃厚にして繊細…と言ったらよいのでしょうか。ミルクたっぷりにもかかわらず、コーヒーの深い味と豊かな香りが口の中にしっかり広がります。

このお店の若き3代目・鈴木雄介さんはコーヒー焙煎はもちろん、音楽の世界でも数々の活動をしています。その多岐にわたる活動の様子は彼のツイッター@yusukusuzukuからどうぞ。地元・小田原の話題から、つい最近亡くなった坂本龍一さんに関するコメントをはじめ、その興味の対象は驚くほど幅広いことがうかがい知れます。

たとえばウチのカフェに「鎌倉黒珈琲」を納入してくれる際、1970年代に活動していた伝説のバンド「ハッピーエンド」の話で盛り上がったりします。当時まさにリアルタイムで聴いていた私と、解散後にその存在を知った鈴木さんという具合にスタンスは異なりますが、ハーッピーエンドというバンドに対して共感する点も多く、とても楽しいひと時となります。

この日はギターの神様エリック・クラプトンの話になり、いろいろ言葉を交わしているうちに、二人ともに1975年にリリースされたこのライブアルバム

がとても好き…ということが判明しました…。ウチの同居人さんは「あの時、たしかにクラプトンの話をしていたようだけど、そんなに同じ想いで繋がるものなの!?」と、驚きの表情を見せていました。

さらに続けて、鈴木雄介さんと音楽にまつわるワンシーンをもうひとつ。ウチの工房&カフェの一隅にはTOKYO-FMの人気番組「山下達郎のサンデーソングブック」を介していただいた山下達郎さんの直筆サインがあります。

以前、鈴木さんがウチのカフェにコーヒーを納品に来た際、目ざとくこの色紙を見つけて「あっ、達郎さんのサイン…」と、つぶやいていました。ウチにはさまざまなお客様が来ますが、これまでのところ、このサインを見て「達郎さんのサイン…」と認識したのは鈴木さんだけ。こんなちょっとしたことが、なんとも嬉しいのです…。

ことほど左様に、うなぎにコーヒー、音楽、お城に競輪、そして美味しいかまぼことパンもあって、ナイスな若い人が活躍するプチ・ドラマチックな街 小田原。

ゴールデンウイークを前につかの間の小旅行。これからも、そうだ、小田原行こう…


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