鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

弥生3月雛祭り、お雛様を前にちっぽけながらも自分史も…

2020-03-03 18:50:19 | 日記
昨年末以来、この冬はおおむね暖冬のまま、弥生3月を迎えました。「桜の開花は3月16日!?」との予想も発表されて春へ向けての意識が高まります。その一方、このところ徐々に影響が広がりつつある「新型コロナ」予防に向けての関心や注意喚起への意識の高まりゆえか、友人知人、そしてお客様と会った時にまず交わされるのは「コロナ…」。これまでの60余年ほどの人生において、幼いころの「コレラ」や小学生時の「集団赤痢」その他いわゆる感染症が流行したことが何度かありましたが、このたびの「コロナ」の深刻度は桁が違うようにも思います。こんな時こそ落ち着いてしっかりと地に足をつけて的確に判断、行動を心掛けなければ、と自らに言い聞かせながら毎日を送っています。

そして3月は雛祭りから…。

例年2月半ばになると3月3日に向けて、わが家の2階に住む母のもとにある雛人形を飾り続けてきていました。今から60年近く前、妹が生まれた時から数年をかけて両親が徐々に買い揃えたこの段飾りは、ワタシにとっても思い出深い「わが家のお気に入りアイテム」のひとつです。

しかしながら今年は母の「この春は飾らなくてもいいね…」との言葉に従って、ご開帳はお預け…。

「ならば…」というワケではないのですが、ウチの同居人さんの雛人形を数年ぶりに飾り付けてみました。

本来ならば三人官女以下お道具類まで七の段すべてを飾りたいところですが、カフェスペースにはお内裏様とお雛様がジャストサイズ。ワタシの好みで向かって右側にお内裏様が位置する「京風」にしつらえてみたのですが、

ほどなく、「こちらは関東だから…」という多くの声に従って「関東風」に飾り付け。


不思議なことにこのお雛様は、こちらが見る位置を右に変えても左に移しても視線が合うようにも感じます…。


2階に住む母のもとにある雛人形は東京浅草橋「久月」、そして同居人さんの雛人形は横浜伊勢佐木町の人形店で買い揃えたのですが、飾り付け始めるとお互いに雛人形や雛祭りの頃の思い出話がとめどなく続いてしまいます。

そして雛人形とは、いろいろな想いもつまっています。たとえばウチの同居人さんのお雛様を収納する場合、薄用紙でくるんだ上にさらにこの慶事を伝える1993(平成5)年1月7日付けのこの新聞紙で包まれています。

当時、30歳を越えてもまだシングルだったウチの同居人さんへ向けて、お母さんはある想いを込めてこの新聞をお雛様に添えたのでしょうか…。

この日の紙面には他にも当時の皇太子様と小和田雅子さんにまつわる様々な逸話が面々と綴られており、ついつい時を忘れて読みふけってしまいます…。


1993年当時、ワタシは30代半ば、そして皇太子様は30代前半。あれから27年を経て皇太子様は天皇陛下として新たなる道を歩まれ始めています。それにつけても、天皇陛下が自分よりもお若い…ということがなんだか不思議な感覚でもあります。

ともあれ、お雛様を愛でる雛祭りにつかの間、子ども時代からの思い出と27年前のわが身にもタイムスリップ。

そしてこのところすっかり悪しき存在となってしまった「コロナ」が一刻も早く本来の意味である「太陽や月の周りに見える光冠」に戻ることを念じられずにはいられません…。





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