鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

緊急事態宣言の中、あらためて思う「生き方」、そして「あの時 輝いていた」昭和という時代…

2020-04-20 22:06:33 | 日記
いやはやなんともコロナ禍の猛威 いまだ衰えず、かの文豪・川端康成が残した「雪国」の冒頭の一文のように形容すれば「長いトンネルを抜けると憂き国であった…」という感のある今日この頃…。緊急事態宣言が発令されてから二度目のウイークエンドを経て、テレビや新聞、そしてラジオ等では週末の人の流れを伝えていました。各マスコミ媒体の分析の結果、荒天の土曜日は外出はおさえられ、好天となった昨日の日曜日は東京郊外の観光地では都心から多くの人々が押し寄せたと伝えています。

当地におけるこの週末の状況をふり返ると、おおむね同じような現象がみられました。夜明け前から激しい雨と風に見舞われた土曜日の朝

矢のように降り注ぐ雨に圧倒されて、一時は息苦しさを覚えるほどの感覚に襲われました。

荒天の中、ハガキを送るべく郵便ポストに向かった後に街を歩くと普段はか細く流れる佐助川が濁流と化し擁壁を崩されたお宅を目にし、思わず後ずさり。知り合いもSNSをとおして当時の状況を伝えていました。


そして嵐のような雨と風は昼過ぎにはにわかに収束。所用を済ませた後、鶴岡八幡宮に立ち寄ってみましたが人影はまばら…。

市内のメインストリートたる若宮大路と小町通りも営業しているお店は数えるほど。荒天と緊急事態宣言が相まってのこととはいえ、これほど人影の無い鎌倉は今後二度とはないのでは…というほどの光景が目の前に広がっていました。

一夜明け、昨日の日曜日。朝から夕刻まで眩しいばかりの陽光が…。


午前9時の首都圏における交通状況を紐解くと、各高速道路や都心をはじめとする主要都市に渋滞を示す赤い帯はまったくありません。このような緑色一色の交通状況はいまだかつて見たことはありません…。

「なるほど、緊急事態宣言に対して人は皆 ことほど左様に忠実に従う…」と、驚きとともに少なからず言葉にならない感動も覚えていました。

そのような中、我が家では知り合いやご近所のお店仲間さんがさまざまな用向きで来訪し、駐車場にテーブルとイスを備えつつ、いわゆる「3密」を避けながら打合せ、ならびに静かな歓談の時が過ぎて行きます。コロナ禍の状況等を話し合う中、「今、駅前に大勢の人が…。そして道路も混んでるみたい」との情報が入り、交通状況を確かめると

江ノ島から鎌倉、逗子海岸まで国道134号線は上りも下りも渋滞を示す赤いラインがくっきりと。外出自粛要請が出ている中、「せめても天気の良い日曜日は空気の綺麗な場所でノビノビと…」という気持ちは万人に共通するものだと思うのでもあり、あながち責める気持ちにもなれません。

それでも、昨日 江ノ島・片瀬海岸に来ていた若い女性がテレビの取材で語っていた「今日、海に来てもコロナに感染するかどうかはまた別の話し。だから、海に来ちゃった‥」というコメントを聞くにつけ、思わずこの人の

「それを言っちゃぁ お終いよ…」という言葉も思い出してしまいました。

ともあれ今回のコロナ禍において、世の中のみんなが「これまでの生き方をふり返り、『これで良かったのか、少々浮かれていたのでは…。そして これからどのような暮らし方をすればよいのか』を考えるきっかけになった…」と自らに問い始めているようです。

ワタシはといえば、いつものように朝9時からラジオの文化放送「くにまるジャパン極」とともに一日がスタート。本日の「くにまるジャパン極」ではワタシと同世代の「昭和」の時代を生きてきた者として男女の区別なくある種憧れの存在でもあった小林麻美さんが自ら歩んで来た道とこれから…を語っていました。

松任谷由実さんとの交流をはじめ「ローリング・ストーンズやクリームをはじめとするロックが大好きだった」という小林麻美さんが番組の中でリクエストしたビートルズのかの名曲「LET IT BE」を聴きながら、あらためて「昭和は何故あれほどまでに輝いていたのか…」と振り返りつつ、小林麻美さんと「わが心の友」野村邦丸さんのトークに耳を傾けていました。

蛇足ながら。今から30年以上前に野球誌「週刊ベースボール」編集部に在籍していた当時、小林麻美さんと集まる席をともにしたことがあります。その時のなんとも控えめで、そしてとても清楚な容姿と仕草が今の昨日のように思い出されます。ワタシにとっても、とても貴重なひと時でした…。

このコロナ禍のとかくに欝々たる状況下において、ふと気がつくとかくの如く輝いていた「昭和」の時代を思い起こしている自分がいます。そして今、週刊誌上においてもこのような特集記事が…。

ワタシ自身、中島みゆきさんというアーティストに対しては特段想いを寄せていることも無く、知る楽曲も「時代」や「永遠の嘘をついてくれ」その他、数曲に過ぎません。されど50代を迎えた頃から ふとした折に「時代」という楽曲の「♪そんな時代もあぁ~たよね…」という一節を口ずさむ自分にびっくりしたことが何度かありました。

このコロナ禍が過ぎ行き、良い意味で「そんな時代もあぁ∼たよね…」と歌える時が来ることを一日も早く来ることを祈るばかりです。
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