鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

神様も驚いたバースデイ、本厄抜けて春の気配を感じつつ…

2017-02-13 09:29:46 | 日記

去る2月9日、61回目の誕生日の折には各種SNSツールや電話にて祝福のメッセージをいただき、ありがとうございました。昨年の還暦を経て新たなる人生を迎える1年目の門出への華向けということなのでしょうか、例年以上に多くの方々からお祝いのお言葉をお贈りいただくこととなりました。ありがたいがぎりです…。

その一方、我が家での誕生日当日はといえば…。いつもながらの質素なお昼ご飯の後にウチの同居人さんがなにやら冷蔵庫からゴソゴソ出してきて電子レンジで解凍している風情があります。ややあって、テーブルには地元・鎌倉を代表する洋菓子屋さん「小川軒」のチーズケーキ風のお菓子「チーぼう」がそっと供されてきました。思わず、「これ、ボクへのバースデーケーキ?」と問いかけると、同居人さんはしばしの沈黙の後に「あ、そうです…」と、ひと言。

この、しばしの沈黙が 全てを物語っているようでした。やはり、今年もワタシの誕生日は見事に忘れていたようでした。というか端から覚えていません…。せめてもの罪ほろぼしということなのでしょうか、はたしてその日、珍しく午後3時に「コーヒー、飲みますか?」と促されてテーブルに着くと、なんと、バースデーケーキとおぼしきモンブランが添えられているではありませんか。

あの人からバースデーケーキを貰ったことなど、これまで一度もありませんでした。ゆえに、思わず「ケーキが!」と、ただただポカンとするばかり。そして、天の神様もさぞやビックリしたのでしょう。珍しいことをすると俗に「止せやい、雨が降る」と言いますが、この日9日の夜も、翌日も、雨どころか雪がばらばら舞い降りるサマと相成ってしまいました。

とはいうものの、立春を越えて春は確実にやって来ています。

我が家のお隣の家の庭に植えられた梅の木は「今を盛り」とばかり、紅や白い花が咲き誇っています。


近づくと、今がまさに満開。

伝え聞くところでは、この冬は例年よりもだいぶ寒いようですが梅の花の咲き具合は幾分か早いのだとか。思えば、県内の三浦や松田町では河津桜が早や咲き揃っています。本当の春は、すぐそこまで…。

誕生日あたりの陶芸教室では、会員の皆さん方から「そういえば、センセイ、お誕生日⁉」と、声をかけられますが、ここでもケーキやプレゼントは、しごく稀れ。ことさら、プレゼントしてくれたありがたい方々のお顔が浮かびます。

そして、一人の会員さんからは「私が作ったお皿、ヒビが入っちゃいましたね。なんとかならないでしょうか」ということで、金継ぎしてみました。

会員さんからの「うわ、見違えるほどのお皿になりました!」との言葉が、なによりの誕生日プレゼントのようでもあります。よく見ると、会員さんの指先にも、金継ぎ仕様のネイルがキラリ…。

陶芸教室を終えた日曜午後のひと時、ご近所のお店仲間「ブンブン紅茶店」のマスター・小木曽さんから「CHI-BOUスパイス、注文いたしますm」との連絡をいただき、即、鎌倉スパイスをお届けに。そしてしばし、美味しい紅茶をいただきながらクルマ雑誌を読みふけります。

ふと気がつくと、紅茶はとうに飲み終え、ティーカップは片付けられています。さりとて、カウンターの向こうのマスター・小木曽さんとのクルマや紅茶にまつわる会話はゆるゆると続きます。

小木曽さんとワタシは、ともに今から61年前の2月生まれの少しばかり頑固者⁉。クルマと紅茶に関する話を語り合えるココロの友に出会えたことこそ、ワタシにとっては「最高のバースデープレゼント」と思う今日この頃…。

この日曜日の午後、「ブンブン」さんに立ち寄った折、「あの人が今日、佐助稲荷神社の初午式に参拝しているようですね」と噂した後に我が家に戻る途中、まさにその「あの人」とバッタリバッタリ遭遇。

こちらが、その噂の「あの人」。「いやあ、おひさしぶり。ではでは」ということで、我が家にお導きいたしました。

「運が開ける」と評判の印鑑を作ってくれる横浜・本牧「風間印房」の風間さんご夫妻です。今から約2年ほど前に「ブンブン」さんで偶然出会って以来、折に触れてお付き合いさせてもらっています。


ウチの同居人さんがブランディングした「鎌倉スパイス」を試食後、いたく気に入っていただき、さっそく記念のショットを。




ちなみにワタシの実印は、この「風間印房」さんで作ってもらった経緯があります。そして「鎌倉スパイス」の蓋にあしらわれた「光」の印鑑も同店で手彫りしていただいています。


自身の誕生日をめぐって少しばかりウキウキした気分の数日間を経て、気がつくと「バレンタイン」はすぐそこ。同居人さんはお友達とともに、つい先日駅前にオープンしたチョコレート屋さんのショーウインドゥを覘いています。

思わず「え、ボクにくれるの?」と言問うてみると、そこはきっぱりと?無言を貫いています。そのお見事なまでの「内緒オーラ」には、「誰にあげるの?」などと余計な考えを抱かせないほどの凄味がありました。

花の便りと雪景色 重なる春の誕生日 出会いの「光印」矢の如し…
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ふと振り返ると、そこにはあ... | トップ | チョコっと甘く、ふと気がつ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事