Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

サミュエル・フラーの傑作 『裸のキッス』

2023-10-19 | Weblog

以前の授業で、ある学生にサミュエル・フラーの映画『裸のキッス』(1964)を観るように薦めたら、実際に観て、昂奮して、感想を伝えてきてくれた。

どんな映画なのかは、ネタバレになるから言わないが、ほぼ六十年近く前に、アメリカのB級娯楽映画の中で、いまに通じる題材を、鋭く、怒りと共に、描いているのだ。ジャニーズ問題、数年前のアカデミー受賞作『スポットライト』に通じる内容を、この映画がとっくに描いているのだ。あ、ネタバレになったか。ネタばれついでに言えば、幼児性愛者をきっちり告発して描いた映画は、この映画が最初だと思うのだが、そうでなかったら、教えてください。

告発されているのは、愚かな付和雷同者、同調圧力に屈して平気な人たち、相手の本質を見もしないで「差別」する人たち、でも、ある。

この映画のファーストシーンは、多くの映画が模倣している。

模倣もされるし、「初めてやったこと」が、多い。そういう監督なのだ。サミュエル・フラーは。

彼は30年前、日本で映画を撮るべく、動き始めていた。

 

私とフラー氏の関係については、彩流社から出ている『神々の国の首都/漱石とヘルン』の作品ノートを、読んでください。

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第五福竜丸 建造の地

2023-10-18 | Weblog

第五福竜丸 建造の地、和歌山県串本町の道路沿いにある記念石碑の隣に、第五福竜丸の沿革を記した石板。

自分の町の歴史を大切にしている方々である。

 

きょう、名古屋の友人K市が和歌山のそのあたりにいるらしいが、那智の滝は見たらしいが、太地のイルカの頭は撫でに行くらしいが、本州最南端串本町には立ち寄るのかな。

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職員室

2023-10-17 | Weblog

これは二週間前の教員職員室。

二週間前、授業が終わった後、暗くなるまでいて、いろいろと仕事をさせてもらった。

もちろん学校に関係のあることも多いが、いろいろであった。

 

時間が経つのが早すぎる。

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イスラエルのガザへのジェノサイドを許しません

2023-10-17 | Weblog

イスラエルがいま、ガザに対して行おうとしていることは、ジェノサイドです。

「報復」の連鎖について、「テロ」という言い方についても、関係と力の不均衡について、これまでの経緯についても、あえて言うことをいったん置き、とにかく、いま現在とこれから、のこととして、言います。

イスラエルのトップは、「民族大量虐殺」を行うことを、明言しています。それを日本のテレビも平気で流しています。

平和憲法を抱く国の人間として、それ以前に、国家や民族的・宗教的枠組みを超えて、自由と平等と基本的人権を尊ぶ立場から、イスラエルの無差別空爆と地上侵攻を、そして、それを海外から支援することを、決して許すことはできません。

武器取引反対ネットワーク(NAJAT)の提起を、支持します。

 

写真は、環8を通る、戦車。先月。誰のための軍備。何のための国際関係?

私たちも関与しているのです。

 

 

イスラエル大使館には猛抗議を。日本政府にはイスラエルによる無差別空爆と地上侵攻への反対を明確に表明するよう、声を届けてください↓

イスラエル大使館>
メール information@tokyo.mfa.gov.il
TEL 03-3264-0911(代表)
FAX 03-3264-0791

<外務省>
メール mail-han@mofa.go.jp
フォーム https://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html

<国会事務所>
岸田文雄首相 FAX 03-3591-3118
上川陽子外相 FAX 03-3508-3290

------------------------------

◆米国はイスラエル支援をやめ、ガザへのジェノサイドを中止させろ!
 10.18米大使館前抗議

10月18日(水)
18時30分~19時30分
米国大使館そばの住友不動産虎ノ門タワー(旧JTビル)前に集合
虎ノ門駅3番出口4分、溜池山王駅9番出口5分、日比谷線虎ノ門ヒルズ駅A2出口3分)
https://office.sumitomo-rd.co.jp/building/detail/minato/toranomontower

 

<呼びかけ>
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)
BDS Tokyo
[連絡先]
TEL 090-6185-4407(杉原) メール anti.arms.export@gmail.com 

 現在、イスラエルはハマースによる無差別攻撃への「報復」と称して、パレスチナガザ地区への残虐な無差別空爆を続けています。既に、多くの子どもを含む2750人以上の人々が命を奪われ、ガザは「天井のない監獄」から「地上の地獄」と化しています。大規模な地上侵攻が強行されれば、文字通りのジェノサイド(民族大量虐殺)が起こることは必至です。
 米国は、国際法違反の占領、封鎖、入植、虐殺を続けるイスラエルを一貫して支持してきました。今回もまた、イスラエルによる無差別空爆を支持し、武器支援を行い、空母まで差し向けています。
 私たちは米国に対して、イスラエルへの支援を中止し、イスラエルに対して、無差別空爆と地上侵攻の断念を要求することを求めます。また、イスラエルによる占領、封鎖、入植などをやめさせるために、中東政策を抜本的に転換するよう要求します。緊急の抗議行動にぜひご参加ください。

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小鮒を釣ったのは、ここだったのだ

2023-10-16 | Weblog

小鮒を釣ったのは、ここだったのだ。

伊豆で、駅への帰り道、遭遇した。

 

 

うさぎ追いし あの山

小鮒釣りし かの川

 

なのである。

 

夢はいまも巡っているのである。

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中村敦夫 + 猪熊恒和 「補陀落渡海記」リーディング at 伊豆

2023-10-15 | Weblog

日本ペンクラブの企画、井上靖原作「補陀落渡海記」リーディング、台本・演出担当として、上演終了。

久しぶりの伊豆である。

中村敦夫さん、素晴らしかった。圧倒的な説得力。僧を演じる、この役のために、剃髪なさった。

燐光群・猪熊恒和も、高度なフレキシビリティーを要求される相手役を、しっかりと、豊かに、演じきった。

音響・島猛の、繊細と大胆。彼にしかできない世界である。

観客の皆さんの集中力も高く、上演を支え、ともに結末までを伴走してくれる、密度の濃いものだった。

 

いってみれば、61歳の主人公が、そこに至るまでの自らの思いと裏腹に、自ら死んでゆくことを余儀なくされる、という話である。

まるで自分の話ではないか、と、61歳の私は、思う。今のところまだ生きてはいるが。未来は誰にもわからないこの世界に存在しているが。

 

この物語が像を結んでゆく時空に立ち会えることが、居合わせた皆の喜びとなった、と思う。

ペンクラブとしても、手応えを感じてくれたたみたいで、ありがたいことである。

リーディングというより完全に朗読劇だが、予想を超える成果を挙げられたと思う。

 

この企画で中村敦夫さんとご一緒できた幸福は、うまく言い表せないが、本当に、嬉しい。私が勝手に、ものすごく励まされた、という事実もある。

極めて厳しい照準の中で、中村敦夫さんという俳優が、祝福される、劇になっていたと思う。

同時に、豊かで、しなやかで、これこそがユーモアだ、という人間のそうするしかない姿を、その場の人たちで共有できたと思う。この厳しい内容を、いっさいの予定調和でなく、段取り抜きに、ライブである形として、可能にできたのである。

この仕事を続けてきてよかった、と思う。

 

合間に、中村敦夫さんと、いろいろなお話をした。

「木枯らし紋次郎」のことばかりじゃないですよ。内田栄一さんのこと、俳優座関連の皆さんのこと、等々……。

 

 

「《ふるさとと文学2023》~異郷としての日本~」

原作 井上靖「補陀落渡海紀」

脚本・演出 坂手洋二 

朗読出演 中村敦夫 猪熊恒和

開催 10月15日 13:00~ ふるさとと文学2023~異郷としての日本~ 

先着600名

会場 アクシスかつらぎ 大ホール

 

第一部は、吉岡忍さん脚本の、映像ライブステージ。

第二部が、私たち。

第三部は、楊逸(ヤン・イー)さん、グレゴリー・ケズナジャットさん、デビット・ゾペティさんら出演のシンポジウム「異郷としての日本」。 

ペンクラブ会長の桐野夏生さんも、いらっしゃった。

 

日本ペンクラブでの、初仕事であった。

と思ったら、そうではなかった。

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/eea46fabf51d096c1d2637f857ca0b62?fbclid=IwAR1rfxXZP7T6P0TMyzknqRVaJOm9PkOxsY-HVtIffhsjn44jZ2s6uQtyx20

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リーディングのお題は、井上靖の短篇「補陀落渡海記」

2023-10-15 | Weblog

今日、10月15日のリーディングのお題は、井上靖の短篇「補陀落渡海記」である。

中村敦夫さんと、燐光群・猪熊恒和の、共演。

演目を選んだのは私ではないが、この小説をやれることになって、ありがたいと思っている。

私が主人公の金光坊と同い歳ということも、偶然のように思えない。

リーディングといっても、「朗読」を、対話劇として再構成したものである。

原作の面白さが、よりいっそう際立つように、と、思っている。

この作品との出会いの貴重さを、感じている。

ネタバレになるからここにあらすじとかは書かないけれど。

  

 

 

 

 

「《ふるさとと文学2023》~異郷としての日本~」

原作 井上靖「補陀落渡海紀」

脚本・演出 坂手洋二 

朗読出演 中村敦夫 猪熊恒和

開催 10月15日 13:00~17:00 ふるさとと文学2023~異郷としての日本~ 

先着600名

会場 アクシスかつらぎ 大ホール

 

第一部は、吉岡忍さん脚本の、映像ライブステージ。

第二部が、私たち。

第三部は、楊逸(ヤン・イー)さん、グレゴリー・ケズナジャットさん、デビット・ゾペティさんら出演のシンポジウム「異郷としての日本」。 

ペンクラブ会長の桐野夏生さんも、いらっしゃるみたい。

 

日本ペンクラブでの、初仕事である。

 

 

 

日時:2023年10月15日(日)13:00~17:00
場所:アクシスかつらぎ(静岡県伊豆の国市古奈255)

http://japanpen.or.jp/furusato2023/

 

紹介記事

https://www.pref.shizuoka.jp/kankosports/bunkageijutsu/bunkaevent/1041162/1044467/1056377.html

 

お申し込みはこちらです

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc8N7eNUB1sURoRqMnfnNhZRw9drv_6QTttgcPS1C4b8JFR2A/viewform

 

稽古場写真

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/da98df2b8a8c498420fe8c767b10bac4

 

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都営地下鉄も値上げ

2023-10-14 | Weblog

あらゆる交通機関が半年前値上げしているが、もともと高い都営地下鉄も値上げしている。

とても痛い。

 

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三田文学秋季号 C・Wニコルの短篇

2023-10-13 | Weblog

三田文学秋季号、届く。

いま全体を読んでいる時間はないが、C・Wニコルさんの未発表の、彼には珍しい短篇『カヤックの男』には、目を通す。老いと死の予感を、描いている。

慶應大学で「久保田万太郎講座」を担当していた御縁もあるが、「久保田万太郎と現代」という特集は惹かれる。

沖縄とウクライナについての特集も。

残念ながらいま読めない。

私の連載第二回も掲載しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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岡部耕大さん追悼

2023-10-13 | Weblog

雑誌「テアトロ」の連載で、亡くなったばかりの岡部耕大さんのことを書かせていただいた。本日出た最新号。

もちろん追悼の気持ちである。

しかし、連載の中で触れた、という気持ちだったので、雑誌全体の中で、「坂手が追悼文を書いた」、ということになってしまっていることに、ビックリ。

まあそれはそれで仕方がない。

しかし岡部さんのことを語るのに相応しい方は、岡部さんと同世代や、神奈川などでご一緒に活動されていたさらに若い世代など、いっぱいいらっしゃるように思うのだが。

 

ともあれ、私が上京したときに活躍されていた方のお一人である。

懐かしく、また、謹んで、お送りする気持ちである。

 

代表作の一つ『修羅場にて候』が、ATGで映画化されるという話(残念がら頓挫したが)をしていたときの岡部さんの嬉しそうだった様子など、書かせていただいている。

そのうち、鴨川てんしさんと共に、岡部さんの思い出話でもしようと思う。

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中村敦夫さん出演のリーディングは、10月15日(日)です 共演は燐光群・猪熊恒和

2023-10-11 | Weblog

そりゃ、中村敦夫さんとお仕事できるのは、嬉しいに決まっている。

私は、『木枯らし紋次郎』で、育った世代。テレビドラマ全盛期でもある。

主題歌「誰かが風の中で」も、大好きだった。上條恒彦さんの歌唱も素晴らしかったが、この歌を作った小室等さんと、昨年、国会前の反「(安倍総理)国葬」行動で、ご一緒できたのも嬉しかった。

今回は、「木枯らし紋次郎」を演じられた中村敦夫さんご本人との、初仕事である。

 

中村敦夫さん出演、〈伊豆文学祭〉日本ペンクラブのリーディング(朗読劇)は、10月15日(日)開催。共演は燐光群・猪熊恒和です。台本・演出を担当します。

 

「《ふるさとと文学2023》~異郷としての日本~」

原作 井上靖「補陀落渡海紀」

脚本・演出 坂手洋二 

朗読出演 中村敦夫 猪熊恒和

開催 10月15日 13:00~17:00 ふるさとと文学2023~異郷としての日本~ 

先着600名

会場 アクシスかつらぎ 大ホール

 

会場は伊豆ですが、いらっしゃれる方は、ぜひ。

 

第一部は、吉岡忍さん脚本の、映像ライブステージ。

第二部が、私たち。

第三部は、楊逸(ヤン・イー)さん、グレゴリー・ケズナジャットさん、デビット・ゾペティさんら出演のシンポジウム「異郷としての日本」。 

ペンクラブ会長の桐野夏生さんも、いらっしゃるみたい。

 

日本ペンクラブでの、初仕事である。

 

 

 

日時:2023年10月15日(日)13:00~17:00
場所:アクシスかつらぎ(静岡県伊豆の国市古奈255)

http://japanpen.or.jp/furusato2023/

 

紹介記事

https://www.pref.shizuoka.jp/kankosports/bunkageijutsu/bunkaevent/1041162/1044467/1056377.html

 

お申し込みはこちらです

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc8N7eNUB1sURoRqMnfnNhZRw9drv_6QTttgcPS1C4b8JFR2A/viewform

 

稽古場写真

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/da98df2b8a8c498420fe8c767b10bac4

 

 

小室等さんとの国会前の反「(安倍総理)国葬」行動

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/dbb728ee2131bd4d05caaf6d68f3a280

 

 

 

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第五福竜丸の「梁曲材」

2023-10-10 | Weblog

第五福竜丸の「梁曲材」。

まわりの板は、補強用の新素材だが、この「梁曲材」は、造船された、はじめからある、本物。

長い長い旅を経て、第五福竜丸展示館に、今も存在している。

この「本物」が、私たちを見守り、支え、批評してくれている。

 

 

『わが友、第五福竜丸』Webサイトはこちらです。

https://rinkogun.com

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この気候ならラーメン

2023-10-09 | Weblog

この気候ならラーメン、と、思い、

「あの店」に寄る。

オーナーが亡くなり、オーストリア人の奥様が、継いでいる。

ラーメンそのものが、うまい。

人の繋がりを、感じる。

 

はい。チャーシューワンタン麺をいただきました。

オーナーご存命中には、シンプルなラーメンしか頼んだことがありませんでした。

 

 

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ついこのあいだ真夏日だったが、こんなに寒いというのは

2023-10-09 | Weblog

ついこのあいだ真夏日だったが、あっという間に、もうこんなに寒いというのは。

季節としては、これで当たり前なのだろう。

真夏日が続きすぎていたということか。

 

四半世紀前、四月のニューヨークで、冬が真夏に変わった気がして茫然として以来、異常気象が明らかに現実になっている気がしている。

 

写真は、このあいだの月。

 

 

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和歌山・串本町が「第五福竜丸」の前身「第七事代丸」誕生の地

2023-10-08 | Weblog

このたびの燐光群『わが友、第五福竜丸』の全国ツアー最終地は、本州最南端の地、和歌山県・串本町。

現在の串本町(当時は東牟婁郡古座町)が、「第五福竜丸」の前身「第七事代丸」誕生の地なのである。

1946年10月、神奈川県三崎漁港の寺本正市氏の依頼により、古座造船所で建造された。

1947年3月20日、カツオ漁船「第七事代丸」として 進水。

このあたりはいい松がとれる、ということで、木造船だが、船の多くの部分が、脂分の多い松なのである。

もちろん、鋼鉄の船を作るには、当時の日本は資材が不足していた。

連合軍の占領政策で、大型の船は作ることができず、ギリギリの、許可が不要のサイズで作られた(実際はオーバーしていたらしいが)。

そこは、復員してきた青年たちの働き場であり、丸太を板にする製材部、八人の船大工を中心とした「造船部」と、急かされながら、大急ぎで作りあげたという。

上演会場の串本町文化センターのロビーに、その建造時の資料や道具などが展示されている。

当時を振り返ると、「星から星まで(夜明け前から日没まで)働いた」という言い方が、されている。

この船が作られた背景に、この船が航行することになる背景に、第二次世界大戦の、影がある。

それは、戦後まだ十年経っていない時なのである。

 

いま現在、信じがたい酷い状況に置かれているパレスチナに思いを馳せながら、戦争の時代と「第五福竜丸」の根深い関係を、創作の中で、辿っている。

 

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