Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

旗揚げの場所

2022-03-15 | Weblog

燐光群の旗揚げ公演は、いまはなき新宿タイニイ・アリス。

二丁目に引っ越す前の最初の場所は、ビルの二階だった。今は居酒屋になっている。

前を通りかかったのだが、ここが劇場だったことを知っている人はもう少ないだろう。

二階だから客席の窓を開けられたのだ。風通しはよかったのだ。

 

1983年の6月、この劇場がオープンして、オープニング演目が一通りすんで、最初に借りたのが私達だったと記憶している。

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時の経つ速さ

2022-03-14 | Weblog

劇の上演が終わってもう半月だということが信じがたい。

自分の生まれてきた年数の長さへの驚きは、信じがたいけれども、実感が乏しい。

時の経つ速さは、常に相対的だ。

 

多くの方から誕生の御祝いを頂いて、心より感謝いたします。

 

撮影・姫田蘭。猪熊恒和、川中健次郎、鴨川てんし。

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江森盛夫さん亡くなる

2022-03-13 | Weblog

江森盛夫さんが亡くなられたという。

彼の演劇批評には、私はいろいろ違和感もあった。でも、面と向かって言って、それを話せる人だった。「初日通信」にも、いいところと批判すべき所があった。でも、そんなの当たり前のことで、話せることの健全さがあった。

拙作では『くじらの墓標』を最高作と思っておられて、ありがたくもあったが、別な挑戦を色眼鏡無しで観てくれていないな、と思うことも、しばしば、あった。
 
江森さんは子役出身なのである。だから演劇や演じることについて、わかっていることもあり、独断な所もあり。だから彼の視点を通した批評は、面白いし、役に立った。
 
でも、とにかく、彼は、この街で、少しでも惹かれる要素があればなんでも見てみよう、として、数十年の演劇を、観てこられた。そこで共有している要素は多いし、とにかく、彼は、演劇批評家がそうであるべき、すぐれた「街の人」、だった。
 
とてもとても、残念です。演劇は、観ていただいて、始まるものです。あなたに観てほしかった。あなたをぎゃふんと言わせたかった。そういうことなんです。
 
 
 

 

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ありがとうございます

2022-03-12 | Weblog

ありがとうございます。

60年生きてしまいました。

いろいろな方に御祝いをいただきました。

ありがとうございました。

 

3月11日に生まれたことは、どういう因果なのかはわかりませんが、何かを引き受けて生きていくことになっているのでしょう。そういう気持ちになることじたいが、大切なのでしょう。

 

この先も皆様に迷惑をかけながら生きていくことになると思います。

少しでも、よくなるようにはしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

写真は、岡山・西大寺の、街中をくねくねと曲がっている、用水路というべき、川。古い町並みが残っている。高校時代、十代の頃にこの街をロードレースで走ったのだが、どの道だったか、思いだせない。

 

 

 

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島次郎さんの写真を送ってくれた

2022-03-10 | Weblog

『すぴぃくろう』美術担当で素敵なバーのカウンターを作ってくれた松村あやさんは、島次郎さんの門下生である。彼女が島さんの写真を送ってくれた。これは私も持っている写真のはずだが、懐かしい。鵜山仁さんが撮影してくれた。10年以上前のパリである。

たまたまちょっと前に、某公共劇場のトップの方と、島さんの話を、したばかりだ。

80年代に会った舞台美術家、島さんと、手塚俊一さん。手塚さんは、三八年前に亡くなられた。彼も私の大切な先輩であった。

そういう時代なのだが、美術だけではなく、いつも演劇まるごとのことを話していた、という気がする。

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若手演出家コンクール最優秀賞は、高校二年生の出演陣が弾けた、島根県の亀尾佳宏さん

2022-03-07 | Weblog

日本演出者協会〈若手演出家コンクール2021〉最優秀賞は、島根県の亀尾佳宏さんに決まりました。ぶっちぎりの獲得点数。私も一位に入れました。

「 劇団一級河川 」と「 掛合分校演劇同好会 」による上演、『走れ︕走れ走れメロス』と『酒とお蕎麦と男と女』。

出演は、曽田昇吾 常松博樹 石飛圭祐 山崎晋志 堀江優純菜。

高校二年生3人による『走れ︕走れ走れメロス』。本当に若く、しかも精力的に、弾け、魅せる。亀尾佳宏自身が好演した『酒とお蕎麦と男と女』と二本立て。みんな、コロナ禍下、マンボウの砦を越えて、来てくれたのだ。試験もあるのに。飛行機こわいのに😁。

未来に期待が持てる、という言い方は、間違っている。私たちが、未来に支えられているのだ。

 

亀尾佳宏 プロフィール

島根県雲南市にあるJR木次(きすき)駅前のチェリヴァホールを拠点に活動。
劇団一級河川・雲南市創作市民演劇・三刀屋(みとや) 高校演劇部・掛合(かけや)分校演劇同好会という4つの団体で、「誰もが演劇を楽しむことができる」 環境の創出を目指し芝居づくりをしている。
中国ブロック劇王2連覇。劇王Ⅺアジア大会3位。
神奈川かもめ短編演劇祭2位。
若手演出家コンクール2014優秀賞など。

 

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当事者の声なき「開戦」であったところに戻って考える

2022-03-07 | Weblog

ロシア・プーチン大統領によるウクライナ東部ドネツク州、ルガンスク州の独立「承認」以来、ずっと思っていることがある。

ドネツク州、ルガンスク州に住む人たちの声が、彼らの主体的な選択が、意志が、私達に届くかたちで報道されたことが、あるだろうか。

ロシア経由でさえ、見当たらない。ロシア・プーチン大統領による間接的な言い方だけであり、その延長上でのウクライナへの攻撃開始、である。

こちら側の情報収集の問題だろうか。そうではないはずだ。だからこそ、国際社会は、ロシア・プーチン大統領の言動を信用できないでいる。

 

当事者の声なき「開戦」であったという認識に戻って考えることは、できないのか。

ウクライナ東部ドネツク州、ルガンスク州の人たちと、国際的に問題解決にあたろうとしている人たちの「対話」が、実現できないとしたら、それが不成立にならざるをえない状況だとしたら、いずれにせよ、そこにあるのは、けっして「民主的な解決」ではない、ということだ。

 

 

写真は、昨日、「若手演出家コンクール」最終審査にあたったさい、合間に、同じ審査員のわかぎゑふさんによって私の左手小指に塗布されたウクライナカラー。

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映画 『教育と愛国』

2022-03-05 | Weblog

映画『教育と愛国』、試写。水曜日。

今世紀になってからの「教育」についての問題が網羅されているドキュメンタリー。

時系列に沿って理解できるので、改めていろいろなことが認識できる。

安倍政権下の教育基本法の改悪、従軍慰安婦や沖縄集団自決を記述しないようにしようとする教科書問題の数々。そして、テレビ版からアップデートされていて、さいきんの学術会議問題等まで入っている。

きわめてテレビ的なのだが、それは悪い意味ではない。

試写の客席には知己の人々が多く、関心の高さがうかがえる。

公開は5月である。

https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/

 

渋谷まで自転車で行く。三〇分かからない。電車の乗り換え徒歩時間を入れたら、自転車の方が早いということに気づく。問題は駐車場所である。

今週は演出者協会の新人演出家コンクールもあり、下北沢にも通っている。

稽古からずっと続いていた自分の公演がない日々は、どうも妙である。

戯曲講座や、今後のための勉強や、やらなければならないことで、日々の時間は埋まってしまっているのだが。

読んだり見たりしなければならなかったものを少しずつ消化するが、「早く接しておけばよかった」と思うものも、多々あり。

 

 

 

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「はるばる亭」の「鶏チャーシュー」を紹介していた

2022-03-04 | Weblog

ご主人の訃報をお伝えしたばかりだが、現在流通している「タワーレコード」の情報誌に、私は「はるばる亭」の「鶏チャーシュー」を紹介していた。自分の「スキ過ぎるもの/コト」という欄。(写真参照)

掲載誌が手元に届いて、ああ、と、唸ってしまった。

この鶏チャーシューは、ほんとうに、絶品だったのだ。

 

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安倍元首相はウラジーミルになりたいのである

2022-03-04 | Weblog

すごいねえ。安倍元首相は3日、自民党安倍派の会合で、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、共産党の志位委員長が「プーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が憲法9条」とツイッターに投稿したことに対し、「空想の世界だ」と批判した、という。安倍氏は「問題は武力行使をいとわない国が隣国にある場合、どうなるかではないか」とも言ったという。つまり、安倍元首相は「武力行使をいとわない国が隣国にある」とご自身が恣意的に判断し、それを名目に「他国への侵略ができるようにしておきたい」というのである。それがプーチンが今回やっていることだということに全く気がついていない? つまり、安倍元首相はご自分がウラジーミルになりたいのである。「ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまで一緒に駆け抜けよう」と言っていたのだから間違いないだろう。だが私たちは、そんなゴールは御免である。

これも備忘録的に。

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原発を攻撃してどうしようというのだ

2022-03-04 | Weblog

ウクライナ南東部にある、欧州最大規模というザポロジエ原子力発電所で、4日未明、ロシア軍の攻撃を受けて火災が発生したという。ロシア通信は「(原発施設は)至近距離から攻撃を受けており、消火活動に着手できていない」と伝えている。 ロシア軍は今回の侵攻で既にチェルノブイリ原発を制圧している。ロシアは「ウクライナ核武装阻止」と主張し侵攻を正当化している。

同原発のウェブサイトで公開されている自動放射線監視システムの情報によると、4日午前3時30分(日本時間同日午前10時30分)時点で、敷地内や周辺の空間放射線量に大きな上昇はみられていないというが、ウクライナのクレバ外相は「もし爆発すれば、チェルノブイリの10倍以上の規模となるだろう」としている。

ウクライナ南部の主要都市ヘルソンが陥落したという。ウクライナの民間人の死者は2千人を超え、犠牲者はさらに増える見込みという。

ロシアの正当化し得ない侵攻は、あまりに愚かだ。本当に、取り返しのつかない事態に陥ってからでは、どうしようもないのだ。制御できなくなった放射能を抑えられる手立てを人類は持っていないのだから。そこに対してまず謙虚になるべきなのだ。

多くの「国際政治」が、結局はドメスティックなもので、自国の中での勢力を得るために外に「仮想敵」を作ってきた、そんなここまでの歴史が止まらない限り、人々は不安と猜疑心から同じ愚行を繰り返すことになる。平和と他者への信頼をこそ、基盤にせねばならない。

 

現時点での備忘録を兼ねて。

 

 

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第五福竜丸の話題が出てくる 『すぴぃくろう』

2022-03-02 | Weblog

日曜日に終演したばかりの、燐光群公演・小沼純一 戯曲第一作『 Speak low, No tail (tale).  すぴぃくろう のぅ・ている 』 には、第五福竜丸の話題が出てくる。

六カ所村の核燃料の再処理施設のこと、「放射能がまじった雨」に子供たちが騒いだ思い出、そして『ゴジラ』の話題から、『ゴジラ』と同じ年に起きた第五福竜丸の事件のことが話題になる。「核実験がビキニ環礁であって、「死の灰」をあびたんだ。マグロ漁船が。それが1954年。なんだよ」という説明だけなのだが。

 

年明け、かねてから行かなければと思っていた第五福竜丸展示館に、行ってみた。

「日本も核武装、憲法改正を」と言い出した安倍晋三・橋下徹ら、核保有について政治家マスコミの無責任な発言がくりかえされる昨今、この施設があること自体に、あらためて、励まされる。

 

三月一日はビキニデー(原水爆禁止運動の日)だった。
 

 

都立 第五福竜丸展示館 Official Site

http://d5f.org

 

 

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国際演劇協会日本センター理事会有志が「ロシア軍によるウクライナ侵攻に関する反対声明」を出しました。

2022-03-01 | Weblog

国際演劇協会日本センター理事会有志が「ロシア軍によるウクライナ侵攻に関する反対声明」を出しました。私もその一員です。

 

ロシア軍によるウクライナ侵攻に関する反対声明  

NO WAR! FOR PEACE!  

私たちは、戦争そのものと戦争による生命と人倫の破壊に強く反対します。 表現の自由は、お互いの存在を尊重しあうことによって、初めて成立します。 私たちは、誰も殺されたり、傷ついたり、抑圧されたりしない世界を希求します。 私たちは、ロシアによる理不尽で許しがたいウクライナ侵攻を、強く非難します。 速やかな軍事行動の停止とロシア軍の撤収を要求します。  

– 永井多恵子、国際演劇協会日本センター理事会有志

 

 NO WAR! FOR PEACE!

 We strongly oppose the war itself and the destruction of life and humanity by the war. Freedom of expression is only established by respecting each other’s existence. We seek a world where no one is killed, hurt, or oppressed. We strongly condemn Russia’s unreasonable and unforgivable invasion of Ukraine. We demand the immediate suspension of military operations and the withdrawal of Russian troops.

 – Taeko Nagai and the members of the board of directors, Japanese Centre of International Theatre Institute

 

https://iti-japan.or.jp/announce/8122/

 

 

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はるばる亭のご主人亡くなる

2022-03-01 | Weblog

はるばる亭のご主人が亡くなられたと聞いた。

私がもっとも贔屓にしていたラーメン屋である。

ご主人の人柄にも魅せられていた。

 

ラーメン屋だけれど、ラーメン居酒屋とも呼ばれていた。

ラーメンもおいしいが、鶏チャーシューが素晴らしかった。ワンタンも人気だった。

私はほとんど呑んだことはないが、工夫を凝らしたオリジナルカクテルが幾つもあった。

 

お亡くなりになった事情も聞いたが、とにかく、今はご冥福をお祈りします。

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