Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

クリミア半島が危ない

2014-03-02 | Weblog
ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ前大統領はウクライナの首都キエフでデモ参加者約100人を「大量虐殺」した容疑で指名手配され、2人の息子とともにクリミアに潜伏しているとみられていたが、ロシアにいて、「自分は今でも正統な大統領だ」と主張しているようだ。ウクライナ議会が5月25日の実施を決めた次期大統領選は「不法だ」とし、今後の体制を決めるための国民投票の実施を求めているという。
彼のウクライナ脱出はロシアが黒海艦隊の基地を置くクリミア半島経由だったという。クリミア半島のセバストポリでは28日未明までに、市近郊の空港に多数の武装集団が侵入し、占拠した。同国のアバコフ内相はセバストポリの港を基地とするロシア軍による「侵攻」と批判しているが、ロシア側は否定。ロシアが親ロ地域の保護に乗り出せば軍事衝突の危険が高まるとされていた。
そして1日、クリミア自治共和国では武装部隊が占拠した議会で首相が解任され、地域政党「ロシア統一党」のアクショノフ首相が新首相に就任、ロシアのプーチン大統領に治安維持への協力を要請。プーチン氏は「ウクライナでの社会政治状況の正常化」を掲げ、ロシア上院にウクライナ領内でロシア軍を活動させることへの承認を求めているという。

1992年にウクライナの自治共和国となったクリミア半島は保養地として知られ、「黒海への玄関口」とされる。面積は約2万6千平方キロメートル。人口の6割はロシア系住民だ。半島南部のクリミア自治共和国では、ロシアへの帰属を求める運動が強まっている。ここには親ロシア政権が崩壊したウクライナ新政権の統治が及ばない。事実上、分離独立地域になりつつあるという。
クリミア半島では、武装部隊が主要空港や市街地に展開し、空港は閉鎖。自治共和国当局が活動を容認しているらしいロシア軍の関与が疑われている。ロシア軍がクリミアにある対空ミサイル基地を占拠しようとしているとの情報もあるという。
アメリカのオバマ大統領はロシアに対し警告。6月にソチで開かれるG8サミット欠席をほのめかした。

昨年9月に私が十日以上滞在したヤルタもクリミアにある。
あのとき舞台セットの飛行機積込みに手こずったシンフェロポリ空港周辺も、今はロシア黒海艦隊の軍事部隊らしい勢力が展開し、物々しい雰囲気に包まれているという。
かの地では、ロシアの影響の濃さは否定できない。これからウクライナとクリミアを引き裂く、新たな戦争の発火点にならないことを、心から祈る。

先週は劇作家協会の会議が二度もあった。5日前の会議は、鐘下辰男、坂手洋二、篠原久美子、佃典彦、永井愛、長塚圭史、平田オリザ、マキノノゾミ、渡辺えりの各氏。なんだか成熟した会議だなあと思った。
昨日は別な主旨の会議で、永井愛、長塚圭史、中津留章仁の各氏と。永井節が炸裂、長塚君も真摯にいっぱい喋り、新作を書き上げたばかりの中津留君も追い込みの多忙のなか近くの座高円寺稽古場から来てくれた。
なんだか元気をもらう。
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