Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

映画女優・大島葉子、舞台デビュー

2014-03-17 | Weblog
『現代能楽集 初めてなのに知っていた』では、近年多くの映画に出演している大島葉子さんが、舞台デビューする。
葉子さんを紹介してくれたのは長谷川和彦監督である。というか、燐光群の前作『ここには映画館があった』で長谷川監督がアフタートークに出てくれたときのことだ。映画『インターミッション』の樋口尚文監督が葉子さんら多くの出演者を連れて観に来てくださり、その中に葉子さんもいたのである。
終了後、座高円寺二階のカフェ・アンリファーブルでテレビの取材などもあり、関係者がごった返していたが、長谷川さんが「俺は最近こいつが気に入っているんだ」と言ったのが、葉子さんなのであった。
彼女は河瀬直美監督の『影-Shadow』『朱花(はねづ)の月』に主演、後者はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映、カンヌ映画祭のレッドカーペットを歩いた「カンヌ女優」である。やはり出演作の瀬々敬久監督『ヘヴンズストーリー』はベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞を受賞している。海外に強いということか。井上淳一監督『戦争と一人の女』では、行きずり殺人を繰り返す村上淳に襲われるが助かるという役。行定勲監督『つやのよる』ではかなり変則的な形でタイトルロールの「つや」を演じているというが私は未見だ。

初舞台である。初日前の緊張。それは無理もない。とはいえ、葉子さんは高校生のころからモデルとして活動、バンドをやったりデザイナーや映画監督の経験もある。自分の立ち姿がどう見えるかもよくわかっていて、ライヴも含めて人前で何かやるという経験値は高い。いわゆる素人的な緊張ではない。表現行為の本質的な怖さを理解しているということだろう。
河瀬監督と私が演出で似ているところがあるとご本人が言う、またこれも直観的な何かなのだろう。
「叫ぶ詩人の会」ドリアン助川氏と[アルルカン・ヴォイス・シアター ]でリーディングというか朗読をしているのを聴いたこともある。いい声である。
http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/08f6327e530e6626d400523b8893437c

とにかく、彼女ならではの個性、独特の存在感は、観ていただくしかない。
これから舞台でも活躍の機会が出てくるだろう。

写真は、『現代能楽集 初めてなのに知っていた』稽古場にて。右が大島葉子。(左は松岡洋子)

http://rinkogun.com/Next.html
コメント (1)
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