Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『ここには映画館があった』アフタートークゲスト決定!

2013-11-14 | Weblog
ついに情報解禁です。

長谷川和彦、川上皓市、篠原哲雄三氏とのアフタートーク決定!

燐光群 創立30周年記念 第四弾
『ここには映画館があった』
11月15 日(金)~26日(火)座・高円寺1で行われる東京公演では、次の日程でゲストをお迎えしたアフタートークを開催いたします。
劇の内容にちなんで、映画人ばかりです。

17日(日)川上皓市(映画キャメラマン・日本映画大学教授)
20日(水)篠原哲雄(映画監督)
24日(日)長谷川和彦(映画監督)

川上皓市さんは映画キャメラマンであり、日本映画大学教授。日本映画撮影監督協会(J.S.C.)副理事長でもある。
撮影助手として『三里塚』連作や『竜馬暗殺 』に参加、 ドキュメンタリーと劇映画を両方とも手掛ける。私が彼の名を憶えたのは『サード』である。その後『もう頬づえはつかない 』『ザ・レイプ』 『永遠の1/2』等、数々の映画を撮影してきた。実は私も川上さん撮影の作品に出演している。

篠原哲雄さんは今や日本映画で最も活躍する映画監督の一人だが、私は三十年前に知りあった。一緒にシナリオを学んでいたのだ。彼が一躍名を馳せた『草の上の仕事』はもう二十年前。『月とキャベツ』『はつ恋』『命』『深呼吸の必要』等々。最新作は日中合作『スイートハート・チョコレート』。

長谷川和彦監督、通称ゴジさんは、実は私が初めてじかにお目にかかったのは、なんと三十四年前である。そのいきさつは『ここには映画館があった』当日パンフレットに記す予定、といってもちょっとだけだが。『青春の殺人者』『太陽を盗んだ男』は、日本映画の財産である。
『ここには映画館があった』にも『青春の殺人者』の話題が出てくる。

http://rinkogun.com/Next.html
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教わらなければならない愛国心など、真の愛国心ではない

2013-11-13 | Weblog
報道によれば、文部科学省は12日、教科書検定基準について、領土問題などで政府見解を反映した記述とするよう、見直す方針を固めたという。
沖縄県八重山地区で教科書採択権限を巡り混乱した問題を受け、法律を改正し、権限を一本化して「再発防止を図る方針も決めた」というが、報道が「再発防止」という表現をリードに出すのはいかがなものか。
検定基準の見直しは、主に高校の歴史と地理らしい。
竹島、北方領土など領土問題や自衛隊の位置付けなど、日本政府の見解を踏まえた記述を載せなければいけないらしい。
戦時中の歴史的な事象などで「未確定または諸説ある場合は、確定的な記述をせず、バランス良く取り上げるよう」求めるという。

宮城県議会は先月末、「新しい歴史教科書をつくる会」宮城県支部が提出した請願を受けて、市町村教委が中学校の歴史、公民教科書を採択する際、「愛国心や国旗国歌などの項目を点数化して反映させるよう」県教委に指導を求めた内容を、賛成多数で採択したという。
歴史教科書の記述について、神話や天皇、大東亜戦争など12項目が、「わが国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」などと学習指導要領に明記された教育目標に沿って記述されているかを評価し、点数で順位付けするよう求められている。
公民教科書についても、愛郷心と愛国心、国旗国歌、領土問題と日本人拉致問題など18項目について評価を求めている。

文部科学省によると、中学教科書採択に当たっては、都道府県教委が各教科書の内容を調査研究し、市区町村に示す決まりになっているが、今回のように優劣を付ける点数化は「聞いたことがない」(文科省幹部)、教科書の具体的項目について明確な優劣をつけて評価をすることじたい極めて異例だという。それはそうだろう。
法的拘束力はないが、こうして報道されることが現場の人々を追い詰める。
教科書以前に、愛国心の育成を改正教育基本法に盛りこんだことじたいが異常だ。

私の考えでは、「教わらなければならない愛国心など、真の愛国心ではない」ということだ。
ましてや、点数で計られるようなものであるはずがない。

それにしても、報道が「教科書の正常化」という表現を地の文で使うのはいかがなものか。
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第19回劇作家協会新人戯曲賞公開審査会は12月15日(日)

2013-11-12 | Weblog
第19回劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会が、今年も師走に行われます。
12月14日(土)・15日(日)開催のイベント「リーディング・フェスタ2013 戯曲に乾杯!」の二日目15日になります。ようやく審査員が決まり、広報資料がまとまりましたので、あらためてお伝えします。
私も審査員で参加します。

第19回劇作家協会新人戯曲賞公開審査会
12月15日(日) 18:30~21:00
会場: 座・高円寺2(座・高円寺 地下2階のホール)
[入場料] 1,000円

[審査員] 川村毅、鴻上尚史、坂手洋二、鈴江俊郎、佃典彦、マキノノゾミ、渡辺えり
作風の異なる7人の審査員が、新人たちの5作品と対峙する。過去・今・これからの演劇を見据えつつ、それぞれの作品が持つ魅力を語り、あるいは魅力を活かしきれない理由を探る。事前の談義は一切なし。この場で語られることだけで受賞作が決定する公開討議は、極めて厳正な審査であるとともに、本気の応酬が笑いをも生む知的エンターテイメント。

最終候補作品全文掲載の『優秀新人戯曲集2014』は、12月はじめにブロンズ新社より刊行されます。参加される方々が事前に最終候補作を読んでおいて審査会に立ち会えるのがこの戯曲賞の特徴です。
審査員も応募者による指名投票で選ばれます。上位七名が基本ですが、この日にスケジュールが空かない人がいれば、投票数によって八名め以降が繰り上がり決定します。

この日当日16:00~17:30同会場で、
新人戯曲賞最終候補作 プレビュー・リーディング
も行われます

『獏、降る』服部 紘二 (東京都)
『ト音』春陽 漁介 (東京都)
『クラッシュ・ワルツ』刈馬 カオス (愛知県)
『東京アレルギー』山田 百次 (神奈川県) 
『血の家』森 馨由 (長崎県)

応募総数215本の中から、第一次・第二次の選考を経て絞られた最終候補作。その5作品すべての、冒頭から15分間をドラマリーディング。青森や長崎の言葉を使った作品も含め、5本のテイストと文体は様々。聞いておけば、審査会をいっそうディープに楽しめること間違いなし。 (応募戯曲到着順)

http://www.jpwa.org/main/readingfesta2013
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山本太郎が天皇に手紙を渡した

2013-11-09 | Weblog
遅ればせながら。

山本太郎が園遊会で天皇に手紙を渡した。
いろんな人に意見を求められる。
私の感想は簡単すぎて物足りないようだ。

〈第一段階〉(当日)
山本太郎がどんなつもりで手紙を渡したか。これからの態度がわからなければ、まだ批評的なことは言いたくない。
と答えた。

〈第二段階〉(翌日以降)
山本太郎はこの件についての会見で、「パフォーマンス」でなく本気で「天皇に手紙を読んでほしかった」、と言った。
私は、がっかりした。本来は「パフォーマンス」だけでもおかしいのだが、彼は間違っている。
「パフォーマンス」というのは、例えば、「天皇制を批判しながら、天皇に手紙を渡すことでなんらかの主張をアピールすること」は、決して不可能ではないと考えたからだ。彼にはそれができない。

〈第三段階〉(後日)
山本太郎が議員を罷免されたり罰を受けたりすることについて。
私は、現在の国会の中でいえば、そんな必要はないと言った。
「政治利用」云々の理屈でいえば、山本太郎だけでなく、「主権回復の日」式典で「天皇陛下万歳」をやらかした与党自民党議員たちも、「辞職を促される」「皇室行事への出席を認められない」ことにならなければ、おかしい。

……………………………………

今回の一件から改めてあぶり出されたのは、天皇制という制度は、民主主義の根本と矛盾するということだ。
政教分離の原則に反している。
血脈によって繋がる「特別な人間」が存在するという、論理性のない取り決めは、差別と不平等をうみだす源である。
自由と平等は、何よりも守られるべきものである。
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『ここには映画館があった』稽古たけなわ

2013-11-08 | Weblog
『ここには映画館があった』稽古の写真が上がってきた。既に紹介記事やインタビューは数紙に載せていただいたが、これから何紙かにいろいろ載るはずだ。
掲載写真は、左より、鴨川てんし、武山尚史、猪熊恒和、円城寺あや、川中健次郎。

稽古写真はちょっと前なのでパイプ椅子だが、今は稽古場に本物の映画館の椅子が百席以上並んでいる。
ある意味、ちょっと異様だ。
並ぶ姿の迫力。
この椅子たちは、ある意味、何十年と、「暗闇に洗われてきた」のだ。

今回の劇は、円城寺あや、重田千穂子、岡本舞の 「女子三人組」が中心で大活躍するのだが、彼女たちがどんな弾けっぷりを見せるか、楽しみにお待ちください。

一昨日に初めてラストシーンの稽古を先に見た某スタッフが、終えての打ち合わせで『ニュー・シネマ・パラダイス』について言及するが、いや、ぜんぜんそうではないのだ。これはやがてわかる。

シーンごとを見れば「わかりやすすぎるのではないか」という人もいる劇だが、とにかくこれまで体験したことのない世界が待っている。作り手もそう思わなかったらお客さんにそう感じてもらえるはずはないだろう!?
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清水弥生最新作リーディング

2013-11-02 | Weblog
燐光群・清水弥生の最新作『ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド』。
ドラマリーディング+第19回劇作家協会新人戯曲賞公開審査会のイベント「リーディング・フェスタ2013 戯曲に乾杯!」で取り上げられることになった。
何年もかけて書いた。
斎藤憐さんの指導もあった。
ついに、初めて、人の目に触れるのである。

12月14日(土) 18:00~20:00
会場: 座・高円寺2 (座・高円寺 地下2階のホール)
 [作] 清水弥生
 [コーディネイター] 石原 燃 山田裕幸
 [ファシリテイター] 中津留章仁
 [出演] 赤澤ムック 猪熊恒和 占部房子 円城寺あや カゴシマジロー 佐藤誓 土屋良太 松田洋治 若松力

一応解説としては

自衛隊の海外派遣が拡張され、国内の災害救助・人道支援活動のために特別平和支援隊制度が新たに作られた近未来の日本。平和隊の召集令状が、グループホームで暮らす重度身体障害者の元に誤って届く。地震被災地支援、放射能汚染除去作業、中東での誘拐、国家と個人、障害者と健常者の関わりを、若手劇作家・清水弥生が描いた未上演作

ということになっている

終えて  20:10頃~21:15
 ── トークセッション「いま劇作に物語はどこまで有効か?」

  [出演] 詩森ろば 中津留章仁 古川健 宮沢章夫
  [司会] 石原 燃 山田裕幸


トークセッションでは、現実と格闘しつつ劇というフィクションを生み出す作家たちが語り合う。

[入場料] 1,000円(リーディング+トーク)

皆様のご来場をお待ちしております。


http://www.jpwa.org/main/readingfesta2013
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