Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『ここには映画館があった』と普天間基地跡地再利用

2013-11-21 | Weblog
これから数日『ここには映画館があった』の舞台写真を少しずつ紹介していきます。
今回は、円城寺あや・重田千穂子・岡本舞の三女優が大車輪の活躍を見せるのだが、もうネタバレは承知で言いますと、この三人、女子中学生として登場するシーンもあるのです。まあ、楽しい場面も多い芝居なのです。未見の方は、ぜひぜひご来場ください。
http://rinkogun.com/

『ここには映画館があった』は、映画館について中心的に描いた劇だが、しかし、なんと、沖縄の米軍普天間基地返還の問題が出てくる。(どうしてその話題が出てくるかは劇場でお確かめください)
主には返還地をどのように使うかという話である。これは本当に皆の頭を悩ませる問題だ。海兵隊が出て行った後、その土地を使って何をするか。
まずは、使える土地にしなくてはいけない。地質調査だけで何年もかかる。遺骨も収集、埋葬しなければならい。
米軍が捨てるつもりで埋蔵した化学兵器が出てくる可能性もあるし、タンクから何度も大量にオイルが漏れているから、その処理も必要だろう。
それがすんでやっと、戦前からの住民に返還する。もともとあった祖先のお墓も還ってくる。
そうした整備に二十年くらいはかかるという人もいる。個人的には十二、三年で使えるようになればいいがと思う。
その跡地で何をするか。
返還地の先例では美浜のアメリカ村が観光地化で成功したと言われているが、修学旅行のバスが定期的に来てくれる状態はいつまで続くのだろう。
ビジネス拠点、新たなオフィス街という意味では、やはり返還地の「おもろ町」が既にある。
物流拠点も考えられるだろうが、倉庫が建ち並ぶ広い牧港補給基地も返還される。その続きに第二那覇港も建設されるかもしれないという。
以上二点の場合は、現那覇空港・那覇港からより遠い宜野湾・普天間に拠点を置くのは、合理的でないだろう。
観光についての案はもう出尽くしているのかもしれないが、やはり観光案が多いようだ。
私は劇の中で、ある提案をしている。

自民党は、カジノを中心とした複合型リゾート施設の整備を政府に促す推進法案を決定。党内に強い慎重意見がある民主、公明などを説得できるように、党内手続きを進め、今国会中の法案提出と来年の通常国会での成立を目指すという。もちろん東京オリンピック開催までの間に整備しておくことを考えているのだろう。
橋下大阪市長もカジノ大歓迎と言うことだったはずだ。

そして沖縄にもカジノ・リゾート・エリアを、という勢力がある。

私の提案は、少なくともカジノよりは健全で明るい。
「これはあなたのオリジナルアイデアなのか」と尋ねてくるお客様もいるので、それなりに興味深い提案とは受け取られているのだろう。
内容については、劇場でお確かめください。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする