Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

アメリカ大使という「逆風」

2013-11-22 | Weblog
赴任したばかりのケネディ駐日米大使は小野寺防衛相と防衛省で会談、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を着実に進めることで一致した」と報道された。ケネディ大使は「米軍再編や普天間移設にコミットしている。良い時を選んで沖縄を訪れたい」との意向を表明したという。
自民党沖縄県連のブレや自民党系名護市長候補擁立のゴタゴタに比べ、この「アメリカからの追い風」は移設推進派の背中を押すことになるのだろう。
オリバー・ストーンが来沖し、反対派の側への理解があったことに対して、さすがに国家としてのアメリカの代弁者はスキを見せない。
「米軍再編」というが、結局日本政府の要望を汲んで、最大限に自分に都合のいい条件を選んでいるだけだ。
「良い時を選んで沖縄を訪れたい」というが、とっとと来ればいい。普天間、辺野古、高江の様子を見て、人たちと対話し、いかにいびつなことが行われているか見るがいい。移設先である大浦湾の自然が破壊されることがどういうことか、その自然に触れて考えればいい。
それを拒否するなら、あるいは日本政府が拒否させるなら、その事実を明確に伝えたい。
問題は名護市長選の行方である。最悪の結果が出た時、「民主主義による決定」を覆すことがおかしい、という論理がでてくる。この理屈はアメリカ側も容易に頷くことができる。ほんとうに、来年1月の名護市長選は、焦点である。

写真は『ここには映画館があった』より。
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