Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

山本太郎が天皇に手紙を渡した

2013-11-09 | Weblog
遅ればせながら。

山本太郎が園遊会で天皇に手紙を渡した。
いろんな人に意見を求められる。
私の感想は簡単すぎて物足りないようだ。

〈第一段階〉(当日)
山本太郎がどんなつもりで手紙を渡したか。これからの態度がわからなければ、まだ批評的なことは言いたくない。
と答えた。

〈第二段階〉(翌日以降)
山本太郎はこの件についての会見で、「パフォーマンス」でなく本気で「天皇に手紙を読んでほしかった」、と言った。
私は、がっかりした。本来は「パフォーマンス」だけでもおかしいのだが、彼は間違っている。
「パフォーマンス」というのは、例えば、「天皇制を批判しながら、天皇に手紙を渡すことでなんらかの主張をアピールすること」は、決して不可能ではないと考えたからだ。彼にはそれができない。

〈第三段階〉(後日)
山本太郎が議員を罷免されたり罰を受けたりすることについて。
私は、現在の国会の中でいえば、そんな必要はないと言った。
「政治利用」云々の理屈でいえば、山本太郎だけでなく、「主権回復の日」式典で「天皇陛下万歳」をやらかした与党自民党議員たちも、「辞職を促される」「皇室行事への出席を認められない」ことにならなければ、おかしい。

……………………………………

今回の一件から改めてあぶり出されたのは、天皇制という制度は、民主主義の根本と矛盾するということだ。
政教分離の原則に反している。
血脈によって繋がる「特別な人間」が存在するという、論理性のない取り決めは、差別と不平等をうみだす源である。
自由と平等は、何よりも守られるべきものである。
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