部屋にいても花粉を感じるが、籠もってじわじわと仕事を進め、夕方から長めの取材、夜の本番に滑り込む。私の戯曲をドイツ語に訳してくれているアンネ・ベルクマンさんが演劇と関係ない仕事で来日、ハードスケジュールの中、観に来てくれる。彼女が言うように、ベルリンのHAUで上演したい気はするし、じっさい、似合うだろうな。リリエンタールがHAUから離れるというのは初めて聞いた。……野田佳彦首相はTPP参加の意義について「環太平洋連携協定(TPP)はビートルズだ」という意味不明な解釈で説明したという。「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない」「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっとハーモニーしなければいけない」。では、リンゴは、ジョージは誰なのだと聞く気もないし、この例えがなぜ成立するかの根拠を尋ねる気もない。この空疎さは、「愚か」を通り越して、寒気がする。……アートは大文字の政治を補完するためにあるのではない。演劇環境については、新法案もけっこうだが、したり顔の言説が罷り通り、中身そのものに向かうかどうか。周辺整備と称してコネと縄張りを調整するだけにならないか。
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