Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

選挙はやり直しだ

2013-07-24 | Weblog
民主党海江田代表は、参議院選挙での大敗を受け、早く解放されたいと思っている細野幹事長の辞任を認め、若手議員の反発を気にせず自分たち執行部は続投と決めた。そして党公認を取り消された大河原候補を支援した菅元総理を「重大な反党行為」として、離党を促し、受け入れない場合は、除籍処分も検討しているという。世間から見れば「反原発」勢力を排除したように映る。しかし、そんなことより考えるべきことが他にいくらでもあるだろう。あまりにも小さい。

今回の参院選は、野党票2767万票で52.1% 、自民党票は2268万票で 42.7% という。なのに自民党は47議席。 野党は22議席。「一票の格差」どころじゃない。選挙システム自体が憲法違反。やり直しだ。

自民党細田幹事長代行は22日、「世界の潮流は原発推進だ。東電福島第一原発事故の不幸があるから全部やめてしまうという議論は、耐え難い苦痛を将来の日本国民に与える」と原発推進を強調。調子に乗って「憲法は不磨の大典ではない。法令の一つだ。日本国憲法というと立派そうだが、日本国基本法という程度のものだ」と憲法軽視発言も。
参院選福島選挙区で再選を果たした自民党現職森議員は、選挙戦の訴えなどで県内全原発の廃炉を強調していたくせに、当選後、県外原発の再稼働について「政府の方針に従う」。

産業技術総合研究所の研究グループが23日、福島県内で実施する「除染」費用の総額が最大で5兆1300億円に上るとの試算結果を発表。事故になっても金を得る方法はあるということか。未来を捨てて、目の前の現ナマを取る現勢力。

東電福一原発3号機原子炉建屋で湯気のようなものが確認されたのを受け、東電は23日、湯気がたった付近の放射線量を測定した結果、毎時562ミリシーベルトだったと発表。おそろしい数値だ。しかし3号機原子炉建屋上部で、湯気のようなものが上がっているのが確認されたのは、今月18日。異常はその日からのはずだ。なぜ23日に発表したか。何らかの情報操作が行われていたとしたら、選挙の焦点の一つである原発問題についての有権者の対応が代わる可能性がある。だとしたら不当な選挙だ。やり直しだ。

自民党は党の憲法改正草案を国民に直接説明する「対話集会」を開くという。説明したって駄目なものはダメだ。今の憲法なら今回の参議院と前回の衆議院選挙は違憲で無効だ。

心がざわざわする人は「あたらしい憲法のはなし」を読もう。

http://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html
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