知り合いが店を開いたりすると、私個人で、あるいは劇団から、招き猫をお贈りさせていただくことがあった。
招き猫発祥の地、豪徳寺の隣に事務所を構えているので、一種の宿命である。
招き猫は、前足で人を招く形をした、猫の置物なのだが、右前足を挙げている猫は金運を招き、左前足を挙げている猫は人=お客を招くとされている。
私はそのあたりいい加減で、ちゃんと選ぶ場合もあれば、うっかり何も考えずに送ってしまったこともある。
お金が入ってきても、お客がいっぱいでも、いずれでも店は安泰なのではないか、と、あまり悩まないことにしている。
ところで、名古屋のKさんのところの招き猫は、右前足である。金運はほしいが客は別に、ということか。お店なのに、悠々とした経営で、客はどうにでもなる、ということなのかもしれない。
ドイツから来た友人が大阪の店を閉めた。移住を考えたための閉店で、客が来なかったわけではない。あの招き猫は役に立ったのであろうと信じる。
招き猫は毎年リニューアルしないといけないという説が本当かどうかは、結局、確かめていない。
これは去年書いた記事 プリンストン路上の招き猫
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https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/s/招き猫