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やぁ、みんな。サカタだよ。

千の思い出

2019年05月29日 | サカタだよ

あるときロケバスさんが走行中、「サカタさんの妄想をSNSで読むのが好きなんですけど、あれって

ブログにまとめないんですか?」といったので、それならブログにまとめようと思いました。正確には

妄想じゃなくて架空の思い出なんですけどね。

誰よりも速く走ることだけに無我夢中だったあの頃、右アキレス腱を断裂して目の前が真っ暗になったことも、こうして編集者やってる今につながる転機だった……と書いてみたけど、そんな思い出なかった。

 

俺のせいで県大会に行けなかったあの日のことがフラッシュバックしかけたけどそんな思い出なかった。

 

放課後の校庭で走る君の思い出にひたりながら、よく考えたらそんな思い出なかった。

 

ぼくには高校の落語研究同好会につきあっている子がいたが、彼女の落語がどんどん上達してプロになると言いだし、地道に勉強して進学するしか能のない自分とは生きる道が別れてしまって中退する彼女を追いかける度胸もなく、女性咄家としてメディアの寵児になった元カノの落語をおめおめと大学に入ってから寄席にこっそり聞きに行っては面白くて笑ってるのに涙があふれて止まらない……そんな夢みて起きたところです、おはようございます事実無根です。

 

ぼくのせいで全国大会に行けなかった高校2年のあの夏のことを思い出すから体育館に足を踏み入れると動悸息切れめまいがすると言い訳しながら試しに入ってみると、あれ? 何ともない……そうだよ、全国大会も何もあの頃ぼくは化学部だったじゃないか。

 

暗くなるまで練習した体育館……あの頃はここが世界のすべてだった。あの頃っていつ頃だろうって指折り数えてみると、そんな思い出なかった。

 

長距離走は好きじゃないし球技センスもないのに、ふくらはぎがゴム毬みたいで跳躍力だけはあったので高く跳ぶことに夢中で励んだあの頃……前十字靭帯損傷で競技を断念し、しかたなく編集者のまねごとをしていても梅雨時は膝がうずいて胸が痛む。毎年この時期そんな気がするのだけれど、うずく膝も痛む胸も競技の思い出もなかったですわ!だってオレ相撲だから。(それもうそ)

 

土俵の下には宝が埋まっていると信じて稽古に励んだあの頃、名古屋場所には魔物が棲んでるって? ごっつあんです出てきやがれ! とばかり、親方が止めるのも聞かず前へ飛び出したところで記憶がぷっつり途切れて、欠落を埋めようと躍起になったところで、そんな欠落なかった……。

 

もういちどあの頃のように思いきり跳べたら人生やり直せるかもしれない……藁にもすがる思いで板を持って懐かしい場所に駆けつけると何もかも変わり果て、昔の仲間も目をそらすばかりでしたが、考えてみるとスケートボードで遊んだ時代も仲間も存在した記録がないし、当時の記憶もあやふやでございますと申し上げる次第であります。

 

 

「ボールは友達さ!」とみんながぼくのことをボール代わりに蹴りまくり笑いあった青春の日々……友情、努力、勝利だからこれはイジメじゃなくて遊び、これはイジメじゃなくて遊びって百万遍と三万遍ぐらい心の中で繰り返したら緑の芝がキラキラ輝きだして、この涙とこの血とこの痛みこそ男の絆と信じて耐えた冬の日がフラッシュバックしそうになりましたが、あいにくそんな思い出なかったです。

 

ゴールドジムに行ったらミスター・オリンピア目指していた当時を思い出しましたが、どうも他人の記憶が混ざっているような気もします……それとも前世かな?

 

インディーズ時代の思い出の曲「どんなに体が雨に濡れても心の内は乾いている」……どうぞ。

 

みなさんは、スマホの画像フォルダから身に覚えのない(または断片的に食べた記憶ある)ホープ軒のラーメンが出てきたことが何回ぐらいありますか?

 

コーヒーシェイクを飲むたびに思い出すのは……思い出すのは……うっ、吸飲の圧を高めるのに精一杯で記憶が全部なくなる! (しかも冷えて凍える)

 

オニオングラタンスープを口にするたび思い出すのはアメフト部だった高校のころ……今日はなかなかシーンが甦らないけど、確かに思い出すはずだからスープをもうひと口。

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