サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

運命の扉

2017年09月13日 | サカタだよ
寝ぼけていたわけではありません。確かに見たんです。地下鉄の発車の合図が鳴ったとき、笑いさざめきながら
カップルがこちらへ走ってきて、男性だけ車両に駆け込み女性がホームに残されているタイミングで運命の扉が
まさに閉じようとしたのを。

男はドアをこじ開けるでもなく、生き別れになるのを受け入れるかのように振り返っています。ドアが閉まります。
がん、という音がしました。見ると、「いやだぁ~」とか何とか嬌声を上げながら女が足先をわざとドアにはさんで
それ以上しまらないようにしています。怖いお兄さんが玄関先でよくやる手口じゃありませんか?

弱いふりをしながら実はすごく強い! むしろ男が足先はさむ場面だろうと思いますが、ドアが開いて乗ってくる
女はあくまで非力っぽく振る舞って、予期せぬラッキーで間に合ったかのよう。実力行使したのを見てたんです。
寝ぼけてたわけじゃないんです。



と、ここまで書いて何がいいたかったか、わからなくなってきました。最近よくあるんです、いまやってることが
何のための作業だったか見失うこと。少しずつですが着実に老人力を手中にしはじめています。以前できた
ことも、だんだんできなくなっているのが自分でわかります。例えば声にならない他人の心の声を聞いたり、
本当に困ったら時間を5秒だけ止めたり……ほらね、耄碌してるでしょう?



1年前だったか、それとも2年前だったか判然としませんが、とんかつとメンチカツとコロッケが乗っかってる
カレーを食べたことがあるのを「過去のこの日」というSNSの機能で知らされ、同じボリューム感のカレーを
いまなお完食することができるのかどうか、あの日あのときと同じ店をたずねて試してみました。運命の扉を
この手で叩いてみようと思ったのです。こじ開けられるか挑戦したんです。



この一皿を食べきることができなかったら、1年前か2年前より老いが進行している。ぱっくん、もぐもぐ……。
精神的にまったく老成の兆しがないことは考えないように努めながら大量の揚げ物を口に運び、咀嚼&嚥下。
咀嚼&嚥下。咀嚼&嚥下。これはもうカレーのトッピングというより、むしろカレー風味のミックスフライ丼です。
あろうことかフライ類より先にごはんが底をつく事態が発生しました。トッピングが多すぎたゆえの珍事ですね。
それでも難なく全部たいらげました。なんだ若いじゃん。



もう一皿ぐらいイケると思いましたが、やめておきました。最初からカレーとごはんを増量しておけば万事快調
だったのです。そしてもう完全に何を伝えたくてコレを書いてるのか謎です。身体だけ健全でも肝心の精神が
このありさまではザ・ワールド! ひさしぶりに……実に10年ぶりに0.5秒だけ時を止めたつもりになっても、
何の解決にもなりはしませんでした。バカじゃないの? という、声にならない他人の心の声が聞こえてきます。
やっぱり耄碌してるようです。




次回は「パパ?」をお届けするよ!
コメント
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