ある日のことです。受付で社員証を見せてエレベーターの方へ歩いていくと、通用口のほうから懐かしい
(といっても1か月くらい前までは毎日のように会っていたけど部署が変わってから初めて顔を合わせた)
ライターさんが現われて、シュタッと手を振ります。
「工藤先生、亡くなったんだね」
「そうなんですよ、びっくりしました」
「サカタくんから訃報を聞くことが多いなあ」
「そういえば矢澤さんのときも……」
「サカタくんデス編集者なの?」
「だからまた近いうち仕事しましょうよ~」
「やだよ!」
そんな小話みたいな会話をしたのは先月でしたが、今月は前の部署の編集長がヒョッコリと顔を出して、
「忙しい?」
「いま来客中で……」
「わかったメールする」
といいながら、口をパクパクさせているから編集者なら誰もが心得ている「読唇術」を用いて判読すると、
どうやら
(……さんが亡くなった)
(えええええ!?)
もう来客の話およそ半分ほどしか頭に入りません。それでもお愛想のひとつやふたつ繰り出し、たいして
ウケるでもなく、スベるでもなく、ぼくの役割これでよかったんだっけ? とか首をかしげながら席に戻ると、
メールで若月さんの訃報が転送されていました。
若月さんは一番右側
3年前ですかね、トレッキング特集で山に詳しいライターさんとしてページ作りに参加してもらったことを
思い出して、知らせてくれたというわけです。その半年ぐらい前にニュージーランドの自転車旅を取材に
いったとき、他誌のカメラ兼ライターとして数日ご一緒したのが出会いでした。愛称・若旦那。
湖のほとりにてランチをとる愛称・若旦那
仕事が終わり次第、お通夜に行こうと思って、ニュージーランドの自転車旅で知り合った人にメールや
Facebookメッセージで訃報を回してから出ました。そういうことをするから、「デス編集者」って呼ばれる
のかもしれません……。デス編集者じゃなくてデブ編集者ですけどね!
関連記事 : 丹沢(こっちじゃなかったってやってるのが若月さん)
(といっても1か月くらい前までは毎日のように会っていたけど部署が変わってから初めて顔を合わせた)
ライターさんが現われて、シュタッと手を振ります。
「工藤先生、亡くなったんだね」
「そうなんですよ、びっくりしました」
「サカタくんから訃報を聞くことが多いなあ」
「そういえば矢澤さんのときも……」
「サカタくんデス編集者なの?」
「だからまた近いうち仕事しましょうよ~」
「やだよ!」
そんな小話みたいな会話をしたのは先月でしたが、今月は前の部署の編集長がヒョッコリと顔を出して、
「忙しい?」
「いま来客中で……」
「わかったメールする」
といいながら、口をパクパクさせているから編集者なら誰もが心得ている「読唇術」を用いて判読すると、
どうやら
(……さんが亡くなった)
(えええええ!?)
もう来客の話およそ半分ほどしか頭に入りません。それでもお愛想のひとつやふたつ繰り出し、たいして
ウケるでもなく、スベるでもなく、ぼくの役割これでよかったんだっけ? とか首をかしげながら席に戻ると、
メールで若月さんの訃報が転送されていました。
若月さんは一番右側
3年前ですかね、トレッキング特集で山に詳しいライターさんとしてページ作りに参加してもらったことを
思い出して、知らせてくれたというわけです。その半年ぐらい前にニュージーランドの自転車旅を取材に
いったとき、他誌のカメラ兼ライターとして数日ご一緒したのが出会いでした。愛称・若旦那。
湖のほとりにてランチをとる愛称・若旦那
仕事が終わり次第、お通夜に行こうと思って、ニュージーランドの自転車旅で知り合った人にメールや
Facebookメッセージで訃報を回してから出ました。そういうことをするから、「デス編集者」って呼ばれる
のかもしれません……。デス編集者じゃなくてデブ編集者ですけどね!
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