A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1339 『物語の哲学』

2017-08-20 06:31:50 | 書物
タイトル:物語の哲学
シリーズ名:岩波現代文庫, 学術 ; 139
著者:野家啓一
発行:東京 : 岩波書店
発行日:2017.7第11刷(2005.2第1刷)
形態:vi, 374p ; 15cm
注記:著者の『物語の哲学 : 柳田國男と歴史の発見』(岩波書店1996年刊)を増補し,改題した新編集版
   参考文献あり
内容:
起源と目的をもつ「大文字の歴史」が終焉した後、歴史はいかにして可能かを問う。柳田国男の口承論、解釈学、ナラトロジー、科学史における歴史叙述などの成果を踏まえて物語り行為による歴史を追求し、小さな物語のネットワークとしての歴史の可能性を考察する。単行本を増補し、物語り論的歴史哲学を深化させた新編集版。

目次

序 「歴史の終焉」と物語の復権

第1章 「物語る」ということ—物語行為論序説
第2章 物語と歴史のあいだ
第3章 物語としての歴史—歴史哲学の可能性と不可能性

第4章 物語の意味論のために
第5章 物語と科学のあいだ

第6章 時は流れない、それは積み重なる—歴史意識の積時性について
第7章 物語り行為による世界制作

増補新板へのあとがき
初出一覧

購入日:2017年8月20日
購入日:Amazon.co.jp
購入理由:
 「アンキャッチャブル・ストーリー」展レビューテキストのための参考文献として購入。
 この夏に歴史、近現代史への興味から、柄谷行人『遊動論 柳田国男と山人』を読んでいたが、ここでも柳田國男とつながった。歴史と物語は地層でつながっている。